マジック初心者のときに気を付けること3選

マジックを始めたばかりのときは、どんどん新しいことに出会って上達しますし、楽しいものです。ただし、少しだけ気を付けることもありますので、それらを紹介してみます。最後に番外編もあります。

1.バレすぎないこと

初心者のときは、なかなかしっかりとだますことができずに種がばれてしまうことも多いかと思います。どんなに上手いプロマジシャンでも、種がバレたことのない人はいませんので仕方ありません。

しかし、アマチュアマジシャンの場合、よほど交友関係の広い人でない限り、普段マジックを見せることのできる相手はそれほど多くないと思います。ですから少ないお客様を大切にするためにも、毎回種がバレるという事態は避けた方がよいでしょう。

毎回同じ相手に種がバレるということは、実は知らず知らずのうちにその人にマジックを教育してしまうことになります。そうすると、その人はより種を見破りやすくなってしまうのです。

また、見破るというレベルではなく、あまりにバレバレの場合、その人がマジックを見たくなくなってしまう可能性もあり、そうすると貴重な顧客を一人失ったことになります。

できるだけきちんと練習したものを見せ、できれば「○○さんのマジックはすごい」「おもしろい」という評価を得ることができれば最高です。評判が良くなると、単純なマジックでも驚かれたり、楽しんでもらえることが多くなります。

人にもよりますが、実はプロマジシャンは一般的に思われているほど、種がバレることを恐れていません。一番恐れているのは、お客様に嫌われることです。ですから、ときどき種がバレたとしても、お客様に楽しんでもらう、気に入ってもらうということの方が大切です。これはアマチュアも同じではないでしょうか?

2.簡単な本、道具、DVDから挑戦すること

昨今のマジックは本当に難しいものが多いと切に感じています。私から見ても相当難しいと思われるマジックが、氾濫したマジックの本や道具、DVDによって、それらが平均レベルのマジックだと思われてしまっている風潮を感じます。

逆に初心者向けの本や道具、DVDでも、かなり優れたマジックが紹介されていることが少なくありません。初心者向けのマジックでも、しっかり道具をそろえて、練習してみると、意外に難しい点が多々あることに気づかされます。そして人に見せると思った以上に驚かれるのです。

難しすぎる本や道具、DVDを買ってしまったときは、ひとまず寝かせておき、簡単なものから挑戦することをお勧めします。

3.最低限のセリフは考えておくこと

マジックを演じてみると、自分はこんなに口下手だったのかと驚くことがあります。口下手というよりは、しゃべりながらマジックを演じるのはとても難しいのです。

マジックの進行のために最低限必要なセリフは紙に書きだすか、ワープロにタイプするか、最低でも実際に声に出して練習する必要があります。台本作りが面倒でも、声に出して練習すると、セリフの不備に気付きやすくなります。

セリフが準備不足だと、「トランプを1枚取ってください」を「トランプを1枚切ってください」などと言い間違えるのはよくあることです。些細な言い間違いも、積み重なるともはや何が何だかわからなくなります。そうならないためにも、セリフの準備が大切です。

番外編 独学の場合はフォームに要注意!

マジックはスポーツと同様、フォームが重要です。独学の場合、道具の持ち方や指の位置に十分注意して練習してください。極端な場合、道具を持つ手が左右違っていることもあります。もし人に習っている場合、すぐに直すことができますが、独学だと何年も気づかないこともあります。基本的なテクニックであっても定期的に確認するのがおすすめです。

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