著作権フリーとパブリックドメイン

マジックにBGMを使うときや、道具としてちょっとした写真やイラストを使いたいときに注意が必要な著作権フリーについて、書いてみます。

ヒエロニムス・ボスの描いた作品「手品師」。カップ&ボールのようなマジックをしていると思われる。これもパブリックドメイン

著作権フリーに注意

まず、基本的にはインターネット上にある音楽や写真、イラストについては無許可で使うことができません。

そこで、最近では著作権フリーの素材を探して使う方も多いのですが、著作権フリーというのは実は曖昧な言葉です。

その素材の著作権者によってルールが異なるのです。

例えば、「私的利用は自由だけど商用利用は不可」、「商用利用はできるけど、作者名や作品名を明記すること」「商用利用はできるけど、再配布は不可」などです。

ですから、著作権フリーと銘打っているものを使う場合でも、利用規約などをよく読み、安全を期して使った方が良いでしょう。

パブリックドメインが理想

著作権フリーについて調べていると、いろいろと細かいルールがあって、しかも人によってそれが様々に変わるということで、一体どこがフリーなのだ、という気持ちになります。

多くの人がイメージしている、本当に自由に使える素材というのは、著作権フリーではなく、「パブリックドメイン」であると考えた方が良いでしょう。

「パブリックドメイン」とは、著作権が切れたものや、著作権が放棄されたものであり、これこそがまさにフリーに使える素材なのです。

パブリックドメインには音楽、写真、絵画、イラスト、書物など様々なジャンルがありますが、マジック関係でいえば、昔のマジシャンのポスター、例えば下のサーストンのポスターもパブリックドメインです。

これを印刷して小道具や、雰囲気作りの装飾として使うのも面白いと思います。

よく調べて自己責任で!

その作品がパブリックドメインかどうかは自分で判断しなくてはいけません。

信頼できるサイトで「パブリックドメイン」と明記されていれば、基本的には自由に使って大丈夫です。

また、AIが生成した著作物は、現状パブリックドメインとなっていても、まだ様々な意見や賛否があるので、私自身は使いませんが、皆様が使うかどうかの判断はお任せします。

また、音楽については、主催者の方に確認して、そもそも使用する音楽が著作権のある音楽でも問題ないかどうか確認するのが最も確実です。

たいていの施設やイベントでは、そもそもマジック以外にも音楽を多用していることがほとんどなので、著作権フリーでない通常の音楽が使えることも多いからです。

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