先週の土曜、無事にソロライブが終了しましたので、その感想です。
今回は1人で1時間のショーを構成するにあたって、マジックをただ羅列するのではなく、全体でひとつのストーリー、ひとつのテーマになるようにしました。この点は非常に功を奏したようで、面白く見ていただけたと思っています。
また、テーマに合わないマジックを切り捨てたり、逆にまったく演じたことのないマジックを追加したりもしました。通常、マジシャンは初演の作品を複数演じる機会はあまりないものですが、このようなことができる、せざるを得ないのもライブの醍醐味であると思います。
今回、私としてはやや芝居がかった、演劇的な舞台を作ってみました。そのきっかけのひとつは会場の兎亭のもつ雰囲気です。兎亭は演劇の公演をすることが多いため、会場全体に演劇の香りがするのです。
普段から演劇をしている会場には演劇の雰囲気が漂い、音楽をしている会場には音楽の雰囲気が漂います。これは日々、内装や照明がその公演内容に向けて最適化されているからです。だからこそ私は、長文の台本を書き、台詞の多い演劇的なマジックショーを志しました。
もし、今回ライブハウスのような音楽と関係の深い会場を借りていたら、まったく違った雰囲気のショーになっていたかもしれません。そのような意味で、会場と公演内容の関係はとても面白いと感じます。
さて、現在の私は公演の緊張感からは解放されましたが、今はイベント出演などに気持ちが向いています。今後1年くらい、さらなる挑戦を続けて、また来年公演ができればと思っています。
ご来場くださったお客様、会場を貸してくださった兎亭様に大変感謝しています。ありがとうございました!