皆さんは近藤麻理恵(こんまり)さんの著書「人生がときめく片付けの魔法」を読んだことがあるでしょうか?読んだことがなくてもタイトルだけは聞いたことがある方が多いでしょう。すでに10年以上前の本ですが、まったく色あせない名著です。
まだ読んでいない方はぜひ読んでいただきたいのですが、私は以前読んで、昨年末の大掃除の時期に思い出してもう一度読み返していました。
この本は片付けや整理整頓に関する本で、一見女性向けに見えますが男性でも問題なく適用することができます。
こんまりさんのメソッドでは、整理すべき物は一度手に取ってみて、心がときめくかどうかというのを重視しています。これはまさにマジックにも通じる考えだと思いました。
自分が使うマジックの道具は、手に取ったときに自分自身がわくわくして、心ときめくかどうか、というのがとても大切です。同様に使用する音楽は自分が聞いて気分が高揚するか、衣装は着たときに元気が出るかどうか、などが大切です。
例えば、衣装ひとつでも、誰かに指定されて厭々着るのでは、どう考えても良いパフォーマンスができそうにありません。もちろん、出演する場所によって、どうしてもダメな衣装というのはありますが、いくつか選択肢がある中で自分が納得できるものを着るのが良いと思います。
また、マジックが上手い人の道具は、近くで見ると愛着を感じます。手入れや管理が行き届いて綺麗であったり、古くても丁寧に使い込まれたものであったりします。言い換えればときめく道具たちを使ってマジックを演じているということでしょう。
こんまりさんによれば、ときめくものは残し、それ以外はすべて処分することになっています。しかし、私にはどうしても捨てられないジャンルがあり、それがマジックの本とDVDです。
マジシャンたちの膨大な知恵と工夫が詰まったそれらには敬意を感じずにはいられませんし、実際ことあるごとに読み返したりしています。ある意味それらすべてにときめいているといえるのかもしれません。
〈参考文献〉
2019年に改訂版が出ました。私が持っているのは旧版ですが、改訂版の方が少し値段が安く、内容は減っていないのにサイズはコンパクトです。今買うなら改訂版の方が入手しやすいですし、おすすめです。
2もあります。両方読んでも良いですが、どちらか一方だけ読むなら1がおすすめです。