マジックを学ぶ方法として、本から学ぶのは今でも有効だと私は思っています。
もちろん、順に見ていって、ひとつひとつのマジックや技法をマスターするのが基本的な学び方ですが、今回はマジックの本の少し違った活用法をご紹介します。
①分類する
通常、マジックの本には複数のマジックが解説されています。
まずはそれらの概要を把握したうえで、自分なりに様々な基準で分類してみるのも面白いです。
カードマジックの本を例にすると、「クロースアップ向きorパーラー向き」、「(マジシャンが)着席向きorスタンドアップ向き」、「使うデックが1組or2組以上」「マットが必要or不要」などです。
独自に分類してみることで、より掲載されているマジックに対する理解が深まります。
②構成する
一冊の本に載っているマジックを、複数組み合わせて演じるなら、何をどの順番で演じるのが良いか考えるのも勉強になります。
プロはもちろん、アマチュアであっても持ち時間3分などということはほとんどないのですから、一度に複数のマジックを演じる能力はいずれ必要になります。
しかし、マジックは驚くほど相性の善し悪しがあります。
つまり、「このマジックとこのマジックは相性が悪いから続けて演じるのはよくない」という組み合わせが無数にあるのです。
逆に「これとこれはテイストが違うから、続けて演じても飽きられにくい」とか「この2つを続けて演じることでむしろ相乗効果でより不思議で面白くなる」などの組み合わせを見つけることもできます。
また、マジックによって最初に演じるのに向いた作品、最後に演じるのに向いた作品などがありますから、その点も考慮する必要があります。
とりあえず3つくらいのマジックで良い構成を考えてみるのが良いと思います。
③複数の本を横断する
あるマジックをレパートリーにしたいと思ったとき、複数の本から、複数のやり方を学んでみるのがおすすめです。
例えばオイル&ウォーターを演じてみたいと思ったなら、オイル&ウォーターが掲載されている本を複数集め、それぞれのやり方を比較することで、最も自分に合ったやり方を研究できます。
1つのやり方しか知らないのと、複数のやり方から比較検討したのでは、同じ手順でも理解度や説得力が全く違い、より良いレパートリーになると思います。
これらの本の活用法はDVDやその他の教材でも適用できますが、個人的には研究するには本が一番向いていると感じます。
ぜひ、お持ちの本も改めて解析してみてください。