今は秋のイベントシーズン、そしてこれから年末へ向かい、アマチュアマジシャンでマジックを演じる機会がある方も多いと思いますので、失敗を防ぐための実践的な本番前の確認事項をご紹介します。
1.ポケットの中
ポケットの中に余計なものが入っているのは、演技が滞る原因になりますので、意図的でなければできるだけポケットの中を空にしておきましょう。
ポケットを使うマジックを演じない場合であっても、ポケットに私物を入れるのは洋服のシルエットを乱します。スーツの着こなしについて調べてみると、こんなに厳しいのかと驚かれるでしょう。ほとんどすべてのポケットに物を入れるのを禁止しています。
したがって特別の理由がなければポケットの中はできるだけ整理し、可能なら空にしておくのがベストです。
2.腕時計やアクセサリー
マジックをするときに腕時計や指輪、ブレスレットなどのアクセサリーを着けるのは悪いとは思いません。むしろ多少なりともドレスアップしようという意識があるのは良いことです。
しかし、着けるのであれば着けた状態で練習しておかなくてはいけません。思わぬところで引っかかったり、余計な音をたてたりして演技の足を引っ張ることがあります。
逆に腕時計やアクセサリーを着けずに演技する選択をしたのなら、外し忘れに注意しましょう。
3.袖のデザイン
袖のデザインもマジックによっては重要です。代表的なのはカードマニピュレーションのアームスプレッドなどです。
袖にも半袖・長袖、長袖なら捲るのか、そのままかなど、いろいろと選択肢があります。
「袖が怪しい」などという観客もいますが、かといってすべてのマジシャンが半袖を着るべきだとは私は思いません。特に冬は長袖を着るのが自然です。また男性の場合、よほど鍛えているとかでなければ、長袖の方が格好良く見えるのも事実です。
最低限、自分が演じるマジックに袖のデザインや素材が邪魔をすることがないかはチェックしておいた方が良いでしょう。
4.身だしなみ
身だしなみのチェックはマジックに限らず、当たり前のことなので最後にしましたが、顔、髪型、歯、服装の乱れなどはチェックしましょう。
劇場の楽屋なら鏡がたくさんありますが、常に恵まれた環境とは限らないので、念のため携帯用のミラーを持っていた方が良いでしょう。
演技中は気になりませんが、後で写真や映像をチェックしてみたら襟が曲がっていてがっかりするのはよくあることです。せっかくの出演機会ですから、自己ベストを出し切れるよう頑張りましょう!
