マジック専用の薄いスカーフをシルクと呼びますが、今回は通常の無地のシルクではなく、様々な文字やイラストが描かれたデザインシルクについての記事です。
ほとんどのデザインシルクはダサい
作っている方には大変申し訳ないのですが、ほとんどのデザインシルクはデザインがいまいちです。特に難しいのがイラストで、イラストは流行がすぐに変わってしまうので、時代遅れになりやすいです。また、テイストがそのマジシャンに合っているか、というのも大切ですが、多くのマジシャンに合うイラストというのも大変難しいです。
結果、そのマジシャンに似合わないデザインや、古さを感じるデザインになってしまい、なかなか現代のマジシャンには使いづらいものになっています。
そもそも、デザインシルクにイラストはいるのでしょうか?シルクにイラストが入ると、道具としての個性やクセが強くなります。しかし本当に見せたいのはマジシャン自身や、マジシャンの作り出す世界で、道具そのものではありません。
だから、シルクに限らず、マジックの道具はできるだけプレーンで無個性な方がマジシャンが引き立ちますし、より多くのマジシャンに似合いやすくなります。ではデザインシルクはどんなデザインが良いでしょうか?
デザインシルクのデザイン案
私が良いと思うデザインシルクのデザイン案を3つほど挙げてみます。もちろんどこかで販売されているものではありません。
デザイン1
黒地に白で大きくENDの文字です。ショーの最後に取り出すことを想定したデザインです。使う人の個性や時代に左右されないシンプルな文字のみのデザインです。
デザイン2
これもシンプルに文字のみのデザインです。ショーの最後だけでなく、一区切りのときにも使えるようにThank You!になっています。
デザイン3
こちらはシンプルな市松模様で、ブレンドシルクにも使えそうですし、また、チェッカーフラッグを連想させることから、ショーの最後や一区切りで使うこともできそうです。これも老若男女、時代に左右されないデザインです。
こんなデザインシルクがあったらぜひ買ってみたいと思うのですが、皆さんはどうでしょうか?
オリジナルデザインシルクの作り方
シルクは油性ペンや布書き用のペンなどで塗ることができるので、面積が小さければ自分で描いて作ることもできます。とはいえ、シルクは柔らかくて描きにくいので、予め紙に下絵を描いておき、その上にシルクを置いてずれないように写すと良いと思います。
細めの文字のみなら結構簡単で綺麗に作ることができますので、最初は使い古しのシルクなどで実験するのが良いと思います。