マジシャンが魔法をかける演技をのことを、マジシャンたちはマジカルジェスチャー(魔法の動作)と呼びます。
マジカルジェスチャーの重要性
マジシャンが本物の魔法使いだと信じている人などいないのだから、マジカルジェスチャーは不要だと考える人もいます。
しかし、実際にはマジカルジェスチャーは必要な場合もあると、多くのプロマジシャンは考えています。
その理由として、「どのタイミングでマジシャンが不思議なことを起こしたのかわかりやすくするため」すなわち「話の筋をわかりやすくするために行う」というものや、「演技全体の中でのアクセントになるから」「ジョークのひとつとして」など、マジシャンや作品によって様々です。
特に初心者の方は種に関係がないマジカルジェスチャーを忘れがちです。
また、恥ずかしいのか、面倒なのか、あまりにぞんざいなマジカルジェスチャーを行ってしまう場合もあります。
実際に私が指導するときはこのような場合、いくつかのマジカルジェスチャーを提案して、その人にとって自然で無理なくできるものを選んでもらうこともあります。
マジカルジェスチャーはその場の思い付きでやるのではなく、予め自分に合ったやりやすいものを用意しておいた方が良いでしょう。
マジカルジェスチャーをしてはいけないとき
初心者の方や独学の方はとかくマジカルジェスチャーを忘れがちですが、なんらかのアドバイスを受けてしっかりとマジカルジェスチャーができるようになったら、次のステップです。
マジカルジェスチャーはすべてのマジックで行う必要はなく、むしろやってはいけない作品もあるということです。
典型的なのは予言や、偶然の一致などを演出するマジックです。
予言はあらかじめ書いてあることがすでに不思議なのであり、予言の書にあらためて魔法をかける必要はありません。
また、マジシャンが魔法をかけてしまったらそれはもはや必然であり、偶然の一致ではなくなってしまいます。
他にも「これは魔法のハンカチです」などというセリフを言ったのなら、あらためてハンカチに魔法をかけるのはおかしいですし、「お客様の勘の良さを試してみましょう」などという演出なら、マジカルジェスチャーの出番はありません。
まとめ
実際には、マジカルジェスチャーをするべきか、しないべきか、するとしたらどのようなジェスチャーをするべきか、というのは非常に難しい問題で、マジシャンのキャラクターによって異なりますし、そのうえ作品ごとに考えなくてはいけない問題です。
逆にこの部分が如何に考えられているかがマジシャンの実力ですし、個性が顕れて面白いところなのです。
