マジックを忘れないようにするためには?

マジックは当然、忘れてしまうと演じることができません。そこで、どうしたら忘れないか、忘れても思い出せるか、まとめてみます。

そもそも習得できていなかった場合

「あるマジックを忘れてしまった」という前に、そもそもそのマジックを習得できていたのかどうかが大切です。少なくともうろ覚えではなく、スムーズに手が動き、セリフを整理した作品は忘れにくくなります。

忘れたくない、気に入った作品はまずは一度しっかり人前で演じられる程度に完成させておくことが大切です。実は忘れたのではなく、一度も完全に覚えていたことがなかったという場合が少なくありません。

マジックは必ず忘れる

どんなに練習、実演を重ねたとしても、マジックはいつか必ず忘れていきます。とはいえ、自分のレパートリーを毎日すべて復習するというのは難しいことです。そこでマジックを演じるときは必ず、演じる予定の作品を前日または当日に一度確認しておくのが大切です。

「昔良く演じていたから大丈夫だろう」というのは失敗の元で、自分の記憶を過信してはいけません。

記録が大切

一度覚えたマジックを忘れてしまったために、二度と演じることができなくなるのは大変もったいないことです。そこで記録が大切です。

皆さんは何でマジックを習得しているでしょうか?人から習って、本で読んで、DVDを見て、ネットを見て、YouTubeを見て、などいろいろあると思いますが、それらの記録を所有しているでしょうか?

人から習うときは体で覚えるだけでなく、後で見返してわかるように記録しておくのが大切です。記録を取るのはレッスン中でもレッスン直後でも構いませんし、ノートなどの紙媒体でもパソコンなどのデジタルでも構いません。自分が数年後に見返したときにでも思い出せるように記録しておく必要があります。

本やDVDで覚えた方は、それを手元に置いておき、いつでも見返せる状態に保管しておくのが大切です。

意外と危ないのはネットやYouTubeで、そのページや動画をきちんとブックマークしておかないと、同じページにたどり着けなくなる可能性があります。また、投稿者の事情でいつ削除されるかもわかりません。ウェブページなら印刷しておくか、動画なら何らかの方法で保存しておかないと、自分のものになりません。

また、マジックの道具を買ったときに説明書がついていた場合、それをなくさずに保管しておくのも大切です。

記憶力よりも理解力、読解力

人間はいつか絶対に忘れますので、記録を見返して思い出せるのが大切です。そのとき重要なのは理解力と読解力です。文書や図、映像を見て理解する力がないと、せっかくの記録も役立ちません。

結局のところ、私がもっとも愛しているのは紙媒体です。デジタルや映像だと、どうしても何らかの機器やデバイスが必要で、そのひと手間が面倒です。紙媒体だと自分の知りたいところだけをピックアップするのが容易で、実は一番楽だと感じています。

まとめ

  • まずは一つひとつの作品をしっかり習得する
  • 記録を手元に残す
  • 記録を理解・読解する力

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