古本について

Xで、「古本で購入したり、図書館で借りて読んだことを著者に伝えるのは失礼か?」という問題を見ました。

色々な方が様々な意見を書いており、とても興味深い問題だと思ったので私の考えも書いてみます。

私の考え

まず、図書館や古本で読むのは著者の収入にならないので、それを著者に直接伝えるのは基本的には失礼だと思います。

そもそも入手経路を詳細に伝える必要はなく、単に「読みました。とても面白かったです」と言えば良いのです。

ただ、現実問題として多くの作家は、読者が未成年や学生であれば目くじらを立てることはまずないのではないかとも思います。

処分について

また、さらに進んだ意見として、新品として買って読み終えた本を処分する場合、中古書店に売るのではなく、資源ゴミとして処分するべきだという考えもありました。

中古市場に流れることで新品の売り上げが下がる可能性があるから、ということです。

確かに、応援している作家の売り上げを最大化するためには正しい行動かもしれません。

しかし私はこの意見には反対です。

本は再販されるよりも絶版になることの方が圧倒的に多いのですから、絶版になって誰もその本が読めなくなるくらいなら、中古市場に存在していた方が良いと思うからです。

著者によっては中古市場の存在が死活問題なのかもしれませんが、私は古書も人類の大きな財産だと思うので、簡単には捨てないでほしいと思います。

SNSやブログについて

SNSやブログで本の感想を書く場合も、著者を応援する気持ちで新品を購入するのは素晴らしいことですし、古本や図書館で借りた場合も、その事実を殊更いう必要はないと思います。

ただ、それ以上に口コミによる効果はとても大きいので、インターネット上であれ、対人であれ、話題に出すこと自体が著者への大きな応援になると思います。

「インフルエルサーでもないのに自分が書いたって大した影響はない」と思う方もいるかもしれませんが、仮にフォロワーが5人しかいなかったとした、実際に5人の人に最近読んだ本の話をすることがあるでしょうか?

そう考えると一人々々の影響は決して小さくありません。

著者にとっては本が一冊売れることと同じか、それ以上にXへの1ポストが価値あるものかもしれません。

特にブログやSNSはその人の人格や信用と密接に結び付いたものですから、「面白かった」という投稿はより重みのあるものになると思います。

私としては最低限、著者の方に失礼にならない範囲で、対人でもインターネット上でも、面白かった本は積極的に話題にしていくのが良いことではないかと思っています。

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