マジックに使う薄い絹のスカーフをマジシャンはシルクと呼びます。
ここ最近、私がXに投稿したシルクを使ったマジックの動画をまとめると同時に、シルクマジックに対する私の考え方も綴ります。
シルクマジックは元来は定番のマジックでしたが、インターネット上ではカードやコインに圧され、あまり話題に上らないマジックです。
しかし、現実世界である程度の人数にマジックを見せようと思ったとき、視認性が良く、角度にも強く、道具もかさばらない、マジシャンの強い味方です。(インターネット上では、視認性も、角度も、一切関係ないのです!)
また、マジック経験者からはシルクマジックはお金がかかって、仕込みや手入れ、管理が面倒、というイメージもあります。
しかし、お金がかかるのも、仕込みや管理が面倒になるのも、何十枚ものシルクを使おうとするからです。
シルクを多数枚使うマジックは、それはそれで華やかで見栄えがしますが、以下に挙げる動画のようシルクは1枚~数枚でも様々な不思議が表現できる面白いジャンルなのです。
シルクを畳んで、ポケットやカバンに入れておけばいつでもできるマジックです。
これ単体で演じても良いですし、他のシルクマジックの導入としても良い作品です。
シルクを上に投げると、結ばれて落ちてくるという、空間的な作品です。このように立体的な表現ができるのがシルクマジックの大きな魅力のひとつです。
シルクマジックの締めくくりにも使える強力なマジックです。
ただし、安定して演じられるようになるには、かなりの練習が必要です。
身の回りにあるものなんでも、シルクが貫通します。
ハンガー、マグカップの取っ手、観客の腕、マイクスタンド等々、アドリブ的にその場にあるものを使えるので、非常に盛り上がります。
シルクマジックも、とても面白い世界です。