私は自分が若いころからSNSがあった世代ではないので、今の若い方の方がSNSの運用が上手い方は多いと思います。
しかし誰しも10代や20代のときは言葉の失敗をしやすいものです。
私自身も人一倍言葉の使い方が下手で、たくさんの失敗をしてきたので、それをもとに若い方(若くない方にも?)失敗の予防をしてほしいと思っています。
1.現時点では自分が未熟者であることを前提に謙虚な姿勢
よほどの人気と実力を兼ね備えた方を除き、まずは自分がまだまだ下手で未熟者なのを認めることが大切です。
本当に上手で成熟したマジシャンなら、人気、知名度を獲得し、すでに確固たる地位を築いているはずです。
今の時点でそうではないのなら、自分はまだまだなのだ、ということを忘れてはいけません。
そのような意味では当然私自身もまだまだの身分です。
ただし、謙虚であるのは良いことですが、自信を喪失するのとは少し違います。
たとえば自分でショーをやるのなら、「今の自分の実力の中で最大限楽しんでいただく努力をしました」という自信を持つことは大切です。
2.自分がスーパースターになる可能性を想定
現時点でまだまだであっても、将来自分がスーパースターになる可能性、プロマジシャンや、そうでなくても優秀で高名なアマチュアマジシャンになる可能性を捨ててしまってはいけません。
自分が書いた文章を、スーパースターになった後の自分や自分のファンが見たときにがっかりするようなものでないかどうか、よく確認してから投稿しなくてはいけません。
「どうせ自分がスターになることなんてないから」と、自暴自棄な文章を書いてもいけません。
ネガティブな文章は、仮に匿名であっても、自分自身から力を削いでいくものです。
まず、自分にできることから始め、見た人に元気や勇気を与えられるような投稿をしましょう。
それ自体があなた自身にも元気や勇気を与えてくれると思います。
3.アウトプットしすぎない
文章や動画を毎日投稿するのは一見悪いことではありませんが、アウトプットのしすぎであなた自身が枯渇しないように注意してほしいと思います。
自分の中に浮かんだアイディアを必ずしもすぐアウトプットするのではなく、ときには自分の中にとっておき、時間をかけてより練り上げた形でアウトプットした方が良い場合もあります。
例えば、「こういうコンセプトでショーをやったら面白そうだな」と思って、すぐにアウトプットしてしまうと、自分自身がある程度満足してしまって、それ以上深く練り上げることがなくなってしまう可能性があります。
むしろ、思いついたことを実現するためにいろいろと行動してみることの方が大切で、マジシャンならマジックショー自体が一番大切なアウトプットのはずです。
自分が本当にやりたいことのために、SNSを、そして言葉を使ってほしいと思います。