四つ玉の選び方2023

このブログでも度々取り上げている四つ玉ですが、今回は初心に帰って、これから四つ玉を始める方のために、四つ玉の選び方、選ぶ基準を考えてみたいと思います。

四つ玉のサイズ

四つ玉の適したサイズは各々の手の大きさによって異なるのですが、最初に選ぶ四つ玉として、私なら結局40mmをおすすめすると思います。日本人は基本的に手があまり大きくありませんし、人によっては45mmはちょっと無理があるかなと思うからです。

また、ポケットにボールを入れたとき、40mmならばぎりぎり許容範囲なのですが、45mmではだいぶポケットのふくらみが大きくなり、不格好になります。その場合は少し厚手のジャケットを着たり、そもそもポケットに入れる場面をつくらないなどの工夫が必要です。

しかし、たとえ手の小さい人や、女性であっても、一応ステージマジックですから40mmは頑張って使ってほしいと思います。したがって小さな子供以外には30mmや35mmはおすすめできません。

四つ玉の材質

昔ながらの四つ玉は木製の球にペンキを塗ったもので、現在はテンヨーのものが近い雰囲気です(ただし、テンヨーは樹脂+塗装)。これらの四つ玉は表面が適度に滑るため、シルクとの相性も良く、またポケットなどに引っ掛かりにくいのも特徴です。また、軽いため、指が疲れにくいのも利点です。ただし、手が乾燥している人は非常に落としやすくなります。

一方、最近主流なのはシリコンやラバーの素材です。表面の摩擦が非常に強いため、落としにくいのが最大の利点ですが、摩擦が強すぎて、シルクと一緒に扱うのがやや難しく、手順によってはポケットなどの出し入れにも引っかかってしまいます。また、重いため指が疲れやすいのも欠点です。ただし、摩擦力を利用したスーパーテクニックの手順はシリコンでしか不可能なものもあります。

どちらも一長一短なので、選ぶのは難しいですが、最初の四つ玉としてはやはりクラシックな塗装の四つ玉が良いかと思います。こちらの方が値段が安いのと、まずはこれで基本的な手順を練習してほしいと私は思います。

四つ玉の色

昔から四つ玉は赤と白が主流です。マジックの四つ玉はもともとビリヤードボールを模しており、特に四つ玉というゲームは赤と白の球を使うルールです。

マジック用の四つ玉には様々な色がありますが、赤と白は少しフォーマルで高級感のある印象になり、黄色やピンク、オレンジなどはポップでカジュアルな印象になります。

各自の好みもありますが、おそらくプロマジシャンに最も好まれているのは白だと思います。膨張色で最も大きく見えるからです。

しかし、私は最近では赤も有力と考えています。というのも日本では圧倒的に白い壁が多く、白い背景では赤の方が良く見えるからです。

基本的には迷ったら赤か白にしておけば間違いないと思います。

まとめ

現状、日本ではテンヨー製の40mmの四つ玉が手に入りやすいため、これが最有力かと思います。韓国やアジアの若手マジシャンのウルトラテクニックの四つ玉に憧れる気持ちもわかりますが、基本ができずに飛び級でそれに挑戦してしまうと、マジックとして崩壊してしまう危険があります。まずはクラシックな道具で四つ玉に挑戦していただきたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です