今回は独学でマジックを学ぶことについてです。このブログを読んでいる方は独学の方も多いと思いますので、興味のある内容だと思います。
独学でマジックを学ぶ
現在独学でマジックをする方は非常に多いと思います。最も大きいのはやはりインターネットで、本やDVD、道具を通販で買えますし、ネット上の記事や動画でマジックを知ることもできます。やはり今回もメリットとデメリットをまとめていきます。
メリット
最大のメリットはその手軽さだと思います。基本的に誰にも迷惑をかけずに自分だけで始められますし、何もわずらわしいことがありません。
また、あくまで自分の興味があるマジックだけを学ぶことができます。これは、教室やマジッククラブなどとは違います。一部の人しか興味がない超絶技巧系は、全員ができるようになる前提の教室ではなかなかできません。
マジックの世界の造語で、カードマジックしかやらないマジシャンをカーディシャン、コインばかりやる人をコインマンという言い方がありますが、こういったスペシャリストタイプの方は、独学または個人指導がよいと思います。
デメリット
個人的に最も恐いのは、悪い癖がついてしまうことです。マジックのあらゆるテクニックにおいて(それどころか道具の持ち方ひとつでも)細かい指使いが必要ですので、独学で全く癖がつかない人というのはいないといってもよいと思います。
もちろんプロマジシャンであっても癖がないわけではありませんが、程度の問題です。私自身も指導するときには、正しいフォームを説明したうえで、そこまで厳密に強制はしませんが、許容範囲を超えてしまっている場合は注意します。
ところで、これはちょっとデメリットとは違うかもしれませんが、人に自分がマジックを始めたことを伝えるとき、次のどちらがより大きな関心を惹くでしょうか?
「最近インターネットでマジックを覚え始めました。」
「最近マジック教室に通い始めました。」
おそらく後者なのではないかと思います。「どこで?」「何をやるの?」「講師はどんな人?」など、多くの興味がわいてきます。これはおそらく直接体験に大きな価値があるということをなんとなく皆が感じているからではないでしょうか?
極端な例ですが、実際に旅行に行って世界遺産を見てきた人に比べて、ネットで写真だけ見たというのは、話として弱い感じがします。情報量としてはむしろ精細な写真の方が多いのかもしれませんが、実際に足を運ぶのも意味があることです。
まとめ
独学でマジックを始めやすい環境になったことで、門戸が広がり、マジックをする人が増えるのは、マジックという文化の発展のために素晴らしいことです。そして実際のところ、独学でもやり方によってはかなり上達します。
しかし私自身は完全に独学オンリーでいくのは厳しいと思っていて、ある程度上達したら、確認の意味でも、何かしらのコミュニティ(教室やクラブなど)で信用できる方にアドバイスをもらうとよいと思います。
さて、次回はマジッククラブについて書いていこうと思いますが、今回独学の具体的なノウハウについて書けなかったので、今後記事をつくっていきたいと思います。