部屋を整理していたらちょうど良い材料が発見されたので(笑)、今回はファンカードやミリオンカードの演技で使う、カードケースの作り方です。
マジック用のファンカードやミリオンカードを買うと、ケースが付いてこなかったり、デザインなどの問題で使いづらかったりすることがあります。現在主流なのは、自然さを重視してバイシクルなどのケースをそのまま流用したり、そもそもケースを使わない、例えば空中から直接カードを取り出すなどの演出だったりするので、わざわざケースを自作したことがある方は少ないかもしれません。
空中からいきなりトランプを出現させるのも非常に格好良いのですが、ケースとは別に色々と準備が必要で手軽ではないですし、演じる機会に制約が出てしまいます。また、バイシクルなどのケースを使うのは実践的で便利ではありますが、ファンカード特有の派手なデザインとはちょっとミスマッチな気もします。
そこでちょっとした加工でできるオリジナルカードケースの紹介です。
材料は使いたいカードに合うカードケース(今回はバイシクルのブリッジサイズ)、カッティングシート(今回はシルバー)、はさみ、カッター、ペン、定規、マットなどです。
まずは定規でケースの上から2cmほどのところに線を引いてカットの目印とします。
はさみで切るとこのようになります。上の部分は使いません。カッティングシートは大体(高さ+3cm)×(外周+1.5cm)くらいに切っておきます。
このように巻いていき、
上下は切込みを入れて、折り込んでおきます。
できました!この上なくミニマルなデザインで、これくらいシンプルだと、手作り感はありません。ちなみに私の持論ですが、道具を自作する場合、手作り感を出すなら思いっきり出す、綺麗に作るなら手作り感ゼロにする、というのが良いと思っています。
カードを入れるとこんな感じです。しかし、これはあくまで臨戦態勢、本番直前の状態で、保管や持ち運びのときは、そのままではカードの上部が保護されていませんし、逆さにするとカードが滑り落ちてしまいます。
そこで、お気に入りのデック・キャリアに入れておけば完璧です。ちなみに写真はマジック用ではなく、文房具としてのカードケースです。
今回は既製のカードケースを利用しましたが、自分で適当な厚紙を切って作れば、好きなサイズ、厚みで作ることができます。ステージでカードを演じる方はぜひ参考にしてみてください。