マジックショップのビデオカタログ

先日、ふと気が向いてマジックショップのビデオカタログを見ました。最近ではマジックショップのサイトに商品ごとに映像が載せてあることも多く、わざわざDVDでビデオカタログをつくること自体少なくなってきたように思います。

私も普段はほとんどビデオカタログは見ないのですが、久しぶりに見るといろいろと発見がありました。

まず第一に、自分では一生かかっても思いつきもしないマジックがたくさんあったことです。マジックショップのサイトを見ていると、ついつい自分の好きなジャンルや、興味のあるものばかり見てしまいます。すると結局同じようなものばかり見ていることがあります。

ところがビデオカタログを見ると、興味のあるものないもの関係なく、幅広いマジックを見ることになるので、知らないマジックも多く発見しました。

ただし、初心者の方はマジックショップの商品紹介を見て、何となくおもしろそうだと思って買い物をするのはおすすめしません。たいていが無駄になってしまいます。

私自身も、ビデオカタログを見て、自分が演じたいと思う作品はほとんどありません。ゼロと言っても良いでしょう。それもそのはずで、その作品の創作者と私とでは感性が違うからです。

また、マジック商品を買ってそのまま演じても、自分の得意技にはなりません。やはり七転八倒の末、自分に合った作品を作り出す以外にないからです。

しかし、ビデオカタログの内容は示唆に富んでいます。例えば私のように、「どの作品も気に入らない」と思ったとしましょう。そこで「何が気に入らないか」「どうしたら良くなりそうか」「どうしたら自分に合うようになるか」を考えることで、刺激になります。

逆に「この商品はこう使えば自分に合う作品になる」と思えば買ってみても良いかなと思います。

そのような意味では、ビデオカタログは意外に上級者向けの内容なのかもしれません。

新しいマジック商品を作り出すショップやクリエイターの方々の努力と才能は本当に素晴らしいと思います。しかし、同時にその内容に完全に満足してしまったらもはや自分自身がマジックをする理由がなくなってしまいます。

もちろん、ただ単に難しいから簡単にするとか、改案することを目的にしてしまったら意味がありません。作品の良さを生かしつつ、自分なりに問題点を発見し、自分に合うように解決を考えるのです。

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