※なぜかこの記事が購読者限定の設定になっていました。秘密の記事を書いたつもりはなったので、通常の設定に戻しておきました。
最近小説を1冊読み終えたので感想です。なんとこの小説は作者の稲村祐汰さん本人がネタバレありの感想を許可していますので、前半にネタバレなしの感想、後半にネタバレありの感想を書いてみようと思います。
The Only 1 ネタバレなし感想
この小説は普通の小説ではなく、「リアル脱出ゲームノベル」というカテゴリーになっています。ですから、いわゆる文学作品ではなく、1冊の本の形をとった謎解きエンターテイメントとでもいうべきものです。
しかし、形式的には普通の小説同様に読み進めていくことができ、ゲームブックによくある「選択肢を選んで○○ページへジャンプ」などは基本的にありません。
内容的には、魔法やドラゴン、エルフにドワーフ(妖精の一種?)までもが登場するファンタジーです。
私自身はファンタジー系の小説を読むことはほとんどなく、基本的にはリアル志向の作品が好きです。多少現実離れした設定のミステリーやホラーならよいのですが、魔法や異世界など、何でもありになってしまうのは好きではないのです。
ただし、今回はゲームノベルということで、興味をもって読んでみました。謎を仕掛けるために文学作品としての完成度は犠牲になってしまうことは予想していましたが、小説としてもよくできていました。
厳密には大人が読むのは辛いのですが、「中高生向けのファンタジー小説です」といわれたら、登場人物の悩みなどもしっかり描かれていますし、違和感はありません。
なにより、帯にある「衝撃のラスト1ページ」というのが気になり、読む原動力になります。
しかし、作者の方には大変申し訳ないのですが、個人的には満足できなかった面もあるので、そちらは以下のネタバレあり感想に書きたいと思います。強烈なネタバレを含みますので未読の方はご注意ください。
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