先の日曜日、2回目のソロライブが無事終了しました。
見に来てくださった皆様、兎亭やスタッフの皆様、本当にありがとうございました。
今日のブログではライブのテーマとして、私が考えていたことを少しだけご紹介しようと思います。

今回はタイトルが「GHOST CASTLE」ということで、ダーク和秋史上最もダークなマジックショーとなりました。
幽霊がテーマということは、同時に「死」をテーマにするということでもあります。
今回、私なりに自慢の演目としては最後に演じた「生者と死者のテスト」があります。
これはマジシャンなら存在は知っていたとしても、まず演じたことがない、演じられているのを見たことがない演目だと思います。
プロマジシャンやアマチュアはもちろん、生粋のメンタリストですら敬遠するような演目です。
それはやはり死を扱うからです。
死を軽く扱ってはいけないのはもちろんのこと、死を忌み嫌って目を背けるのなら、演じることはできません。
とはいえ、マジックショーやエンターテイメントとして成立するように重くなりすぎないようにする必要があります。
今回私が演じた生者と死者のテストは、間違いなく私にしか演じられない演目になったと思います。
現代の日本で、幽霊を信じている人はとても少ないでしょう。
しかし、幽霊の定義が困難である以上、幽霊の存在証明が難しいのと同様、幽霊の不存在の証明もまた難しいのです。
ひとつだけ確かなのは、私が幽霊を怖がることは決してないということです。
それは私が幽霊を信じていないからではなく、私には亡くなった友人が二人いるからです。
私は今後も二人のことを忘れることは決してありませんし、日々思い返し、機会があれば話題に挙げます。
そして心の中で、私は彼らに問いかけ、返答をもらっています。
死者が今も、生者の人生に影響を与えているのです。
これをGHOSTと呼んでも良いのではないかと、私は思っています。
2025.6.27 ダーク和秋