今年もこども霞が関見学デーに出演しました。
参加してくださった皆様ありがとうございました。
せっかくですので自分自身で良かった点、反省点などをまとめておこうと思います。
15~20分で短いパフォーマンスと体験ワークショップを行う方式で例年行っていますが、おみやげマジックとして、今までカードマジック、メンタルマジックをやったので、今回はロープ(紐)マジック特集として、パフォーマンスでもロープを中心に、ワークショップでも紐のマジックをやりました。
今回の工夫としては、家に帰ってからも思い出せるよう復習動画を用意し、QRコードを配りました。
QRコード自体はとても好評だったので、「動画を作った甲斐があった」と嬉しい反面、実際にはそこまで再生されていない(笑)という事実もありました。
これは学校でも習い事でもそうですが、なかなか家に帰って自主的に復習というのは難しいものです。
復習動画があるからこそ、難しくてその場でできなかったとしてもリカバリーできるかな、という思いもありましたが、やはりその場でしっかりできるというのが大切なのだと改めて思いました。
もし、これから人にマジックを教える機会がある方にアドバイスするとしたら、「自分が思っているよりも10倍簡単にしましょう」それでも難しすぎた、と後悔することになります。
また、紐の扱いについては個人差も大きく、私が驚いたのは、何人か蝶結びが物凄く上手な女の子がいたことです。
手芸などをやっているのかもしれません。
逆に「紐もろくに結べない」という子がいたのも私は良かったです。
そういう子は慣れていないだけだからです。
マジックでなくともよいので、手元にある紐であれこれ触って気が済むまで遊んでほしいと思います。
それだけでも巧緻性やトポロジー的な思考力が身に着くと思うからです。
こんなことをいうと老害のようですが、ボタンやタッチパネルを触っているだけでは得られない刺激と面白さが、たった一本の紐にはあると思います。
マジックができるできないというのに関係なく、身の回りの物を好きなだけ触って遊びつくしてほしいと思います。
素材や形の違いによっていろいろな発見があります。
たとえばティッシュペーパー1枚でもいろいろ遊べます。
「紙1枚じゃ何もできない」という人もいるでしょうし、まるで赤ちゃんのような幼稚な遊びに感じるかもしれませんが、私は遠回りのようで教育の近道だと思います。