8月18、19日に「こども霞が関見学デー」が行われました。日本奇術協会も出展し、私は19日の午前の部を担当しましたので、感想など記録しておこうと思います。
この時期のイベント
人によってはこの時期にイベントをやること自体良くないと思われる方もいるかもしれません。ただ、このイベントは官公庁が主催のイベントですから、官公庁の方々がイベントをやっても大丈夫と判断していることになります。
もちろん私自身もイベント自体に反対であれば出演しないという判断もできたわけですが、私自身も完全に家にこもるべきだという考えではなく、節度を守って行動すれば外出しても良いという考えで、今回出演しました。
ただ、今回は以前私が出演したときとはだいぶ様変わりしており、以前はそれこそお祭りのようにブースがひしめき合っていて良い意味で雑然とした雰囲気でした。奇術協会のブースも小さく、椅子が並べてあるだけで、後ろには立ち見の方がいたり、人だかりができたりといった感じでした。
しかし今回はかなり広々としたスペースをパーティションで仕切ってあり、子供用に椅子と机が用意され、後ろに保護者用の椅子もありました。環境としては密になりにくく、立ち見もほとんどなくなったので快適になったと思います。ただ、マジシャンとしては以前の雑然として密になった環境の方が盛り上がりやすいという面もあります。
また、今回もマウスシールドを使う選択肢もありましたが、今回はお客様との距離も比較的近いと考え、私は通常のマスク着用で出演するという判断をしました。表情は見えにくくなるものの、それほど悪影響はなく、結果としては良かったと思っています。
感想
今回も構成としては最初にいくつかマジックを見ていただき、その後体験という流れです。1日に何度もワークショップを行うのですが、このようなイベントでは時間ぴったりにお客様が集まるというよりは、様々なブースを見て回っているお客様がなんとなく足を止めて参加するということが多いです。そのため、ワークショップ自体の開始時間や終了時間もずれたりします。
そうすると早めに来たお客様に少し待っていただくことになり、退屈させてしまいます。そのようなときに重宝するのが予備のマジックで、手軽にできるものをいくつか用意しておくことで大変役立ちました。
さて、ワークショップが始まると思った以上の盛況で、昼食時を除いてほとんど定員一杯という状態でした。来てくださったお子様は騒いだり走り回ったりすることもなく、行儀よく、学習意欲の高い子が多い印象でした。マジックはもちろん、このような実地のイベント自体が減っている中、そういった子供たちや保護者の方にワークショップを行えたのは本当に良かったと思いました。
私としては久しぶりに3時間通してマジックをし、それなりに疲れましたが、この感じはかつてのテーブルホッピングを思い出しました。やはり長時間、繰り返しお客様に演じる機会は貴重で、技量向上に欠かせないと思います。大変ですが何より楽しく、充実感がありました。
村井美樹さん
女優でタレントの村井美樹さんがこのたび「社会教育士応援大使」に任命され、今回の霞が関見学デーのリポートをしていました。奇術協会のブースも取材を受け、村井さんも子供と一緒にマジックに挑戦されました。来ていた子供たちに大変優しく話しかけていたのが印象的です。
さいごに
当初はオンラインでの実施も検討されましたが、なんとか実地で行えたのは本当に良かったと思います。何よりマスク越しに子供たちの笑顔が見られたのが私は嬉しかったです。 イベントに来てくださった皆さん、霞が関の職員の皆さんありがとうございました。