こども霞が関見学デー

昨日、一昨日はこども霞が関見学デーで、私は2日目の午前中を担当しました。簡単に感想など書いておこうと思います。

来ていただいたお子様、保護者の皆様ありがとうございました。上は中学生、下は幼稚園・保育園までいらっしゃいましたので、人によっては物足りず、人によっては難しすぎる部分もあったかもしれませんが、全体を通してみると楽しんでいただけたのではないかと思っています。

今回、私の担当時間中に来てくださった方で、少し物足りない、もっとマジックを学びたいと思ってくださった方は、教室情報より、マジック教室の体験、受講などを検討していただければ幸いです。

本当は9月の大久保スポーツセンターでのワークショップも宣伝したいところなのですが、既に定員オーバーで締め切りになってしまいました。そちらもおそらく来年も機会があると思いますので、そのときにまたお知らせしたいと思います。

物質、コンテンツ、SDGs

ここからは私自身の裏事情的な話です。このようなマジック体験イベントでは、簡単な道具を配ることが多かったです。これは私だけでなく、他のマジシャンもそうだと思います。

しかし、道具を配ることにはデメリットも付きまといます。まず、無料で配る場合、非常に安いコストの道具になるため、ともすればすぐにゴミになってしまうようなものが多いように思います。

かといって、ある程度きちんとした道具を有料で配る場合、お客様側にコストがかかる点、道具を使わなくなってしまったときに処分に困る点が挙げられます。有料で、しかもある程度しっかりした道具の場合、非常に捨てにくいのです。

私がマジック体験ワークショップを時代に合わせてより素晴らしいもにするにはどうしたら良いか考えた結果、一つの答えは「物質主義からコンテンツ(内容)へ」です。

従来の日本人の価値観として、物を買うのにはお金を払うが、知識や技術、体験、アイディアに対してはお金を渋る傾向にあるといわれていました。しかし、昨今ではそのような形のないものに価値を見出す方向にシフトしています。

ですから私のマジックワークショップでも、物で人を釣ろうとするのではなく、知識や技術を提供することで、より豊かな体験をしていただく方向性を模索しました。だから私の今回の教材はA4の資料1枚です。ただし、内容はよくよく吟味し、マジックを様々な角度から考えていただくことを目指しました。

何分、短時間のワークショップですから限界はあるものの、私なりに「物質主義からコンテンツへ」、さらに大げさに言えばSDGsをも意識したつもりです。

ただし、これらの点については前面に押し出してはいませんので、実際には私のワークショップでここまでのメッセージを感じ取った方はいらっしゃらないと思いますが、それでも従来のマジック体験との違いは何となく感じていただけたのではないかと思います。

物はやがて汚れ、壊れ、ゴミになっていきますが、知識、体験、アイディアは永遠の財産になりうるのです。

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