映画「鬼滅の刃 無限列車編」感想

先日「鬼滅の刃」の映画を見てきたので感想です。この作品についてはほとんど予備知識がなく、キャラクターの名前すらよくわかっていない状態でした。しかし、自分の感性があまりに世間と乖離してしまってもいけない、という思いもあり、楽しむのが半分と勉強が半分の気持ちで観賞しようと思いました。

以下、多少ストーリーや内容についても触れますのでご注意ください。

まず、劇場に入ると冊子が配られました。この冊子は80ページくらいあり、文字の量も結構多かったのですが、これを上映前に猛スピードで読むことでだいぶ予習ができたので助かりました。

上映が始まっての第一印象はあまりよくありませんでした。まず、登場人物たちの目がなんとなく虚ろでどこを見ているのかわからない感じで違和感がありました。でもこれはこの作品の絵の特徴だから仕方ないと思い、また、見ているうちに徐々に慣れてきました。

また、映画の序盤は比較的コミカルなパートなのですが、さすがに大人の自分にはちょっと笑えませんでした。しかし、観にきている子供の中には笑っている子もいましたので、そこもやはり子供向けだから仕方ないと思いました。逆に言えば子供はこのようなギャグが好きなんだなぁとも思いました。

子供といえば、この映画はアニメであるにも関わらずPG12指定されており、12歳未満の方は保護者の指導や助言が必要とのことでしたが、私も見る前はそんなに問題のある内容なのだろうか?と思っていました。

しかし、見て納得しました。もちろん、何が引っかかってPG12指定なのか、正確なところはわからないのですが、私の予想は炭治郎が夢の中で自害するシーンなのではないかと思います。例えば、自害といっても悪役や端役なら、見ている人がそこまで感情移入していないと思うのですが、何しろ皆が大好きで憧れる主人公が、夢の中とはいえ何度も何度も自害するシーンがあるのは、子供にとってはかなりショッキングかもしれません。

しかも炭治郎が夢の中で何度も自害するうちに夢と現実が倒錯してきて、現実の世界でも自分の首を切ろうとしてしまうところも捉え方によっては危ないと思いました。

ついネガティブなことを書いてしまいましたが、全体を見終わってからは私はこの映画も、この作品の世界も大変気に入りました。特に良かったのは、この映画全体を通して、「家族に愛されている(または愛されていた)から、頑張れる」というテーマがしっかりと描かれていたことです。流行の作品であっても、テーマは本当に普遍的だと思いました。

もちろん人によっては全く違うことを感じた方もいるかもしれません。特に子供の目線、大人の目線、親の目線で様々に感じられると思います。いずれにしても大ヒット作というのに納得することができ、また、とにかく大ブームの鬼滅の刃を少しは知ることができて大変満足しました。

蛇足ですが、漫画やアニメの話題となると、「好きなキャラクターは誰か」というのが定番です。あくまで私がこの映画のみを見た結果、好きなキャラクターは「我妻逸くん」、女性キャラクターは「煉獄さんのお母さん」です。

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