今月もnoteを更新したのでそのお知らせと考察です。今回もロープマジックですが、クロースアップを意識した内容です。
読者の方より、クロースアップで演じられるロープマジックについて示唆がありました。たしかに、本格的なステージ用のロープマジックよりも、もっと敷居の低いロープマジックの解説があっても面白いと思いました。
そこで今回は使うロープからして工夫してみました。通常、本格的なロープマジックでは太めの白いスピンドルロープを使うのですが、そのようなロープを大量に仕入れるのはアマチュアの方にとってはハードルが高そうです。
そこで今回は１００円ショップで買えるカラーロープを使ってできるマジックを３種解説しました。難易度は中程度であり、全くの初心者の方には難しいかもしれませんが、鏡を見て練習できるような根気のある方なら楽しく習得できると思います。
実はロープに限らず、マジックはスケールを小さくすると却って難しくなる傾向があります。例えば、リンキングリングは小さくて軽いリングよりも大きく重いリングの方がコツをつかみやすかったりしますし、コインマジックも５００円玉なら難なくできるマジックが、１円玉だと難しくなったりします。
そのような意味では今回使うやや細身のロープは中級者向けといえます。しかし、細身のロープは束ねると非常に小さくなり、ポケットにも簡単に入ることから、テーブルホッピングなどにも向いており、マスターすれば強い武器になると思います。
私は、子供や若い人でカードとコインしか興味のない人を見ると、無理強いはしないものの、「ロープマジックにも興味をもってくれたらなあ」と思います。これから広い世界に飛び立っていく人に、たとえ趣味であっても大勢の前で拍手喝さいを浴びてほしいからです。
それならステージマジックなら何でも良いかというと、ミリオンカードや四つ玉はBGMを用意したり、角度に気を使ったりと、神経質にならざるを得ません。シルクは仕込みの手間やシワの問題があり、なかなかの負担を強いられます。もちろん私はカードも四つ玉もシルクも大好きなのですが、しゃべりながら、ある程度おおらかに演じられるロープは丁度よい塩梅なのではないかと思うのです。
そんなロープマジックの導入のひとつとして「ミニロープマジック３種」がお役に立てれば幸いです。以下のリンクから、途中まで無料で読めますので、是非ご覧ください。