ステージ、クロースアップ両用!現代マジシャンの必需品とは?

今日は現代のマジシャンが上達するために欠かせないアイテムをご紹介します。マジックショップには売っていない、しかし上手なマジシャンが必ず使っているそのアイテムとは?

私の考える現代マジシャンの必需品とは、スマホ用三脚です。その理由を述べる前に、まずは歴史的な説明をしましょう。

はるか昔から、マジシャンは鏡の前で練習するべきだといわれていました。それは現在でも変わっておらず、鏡を使った方が使わないよりもはるかに練習効率が良くなります。その大きな理由は客観性です。

つまり、マジックは相手に見せるものであるため、相手からどう見えるか、という点がとても大切なのです。

自分を客観視するための最も古くからある道具が鏡であるといえます。昔の著名なマジシャンで、鏡の前で練習しなかった人はいないでしょう。それもマジックには動きがありますから、単なる姿見ではなく、ある程度の横幅がある大きな鏡が必要でした。

その後、20世紀後半になって、家庭用ビデオカメラが普及するようになると、マジシャンの間でも、ビデオに撮って練習するべきだといわれるようになりました。

鏡を使って練習する欠点としては、マジシャンの視線が固定されてしまうことです。しかし実際には右を見たり左を見たり、手元を見たり上を見たりと、視線は様々に動きます。また、鏡は練習しながら、リアルタイムでの像しか映すことができないため、落ち着いて冷静に見ることができません。

ところが、ビデオ映像はまさに客観視そのものであり、自分自身で自分の欠点に気づくことができる画期的なツールといえます。

しかし、昔のビデオカメラは高価な上に重くて大きく、それを準備するだけで練習が億劫になりそうです。

近年になり、ビデオカメラはどんどん小型化し、画質もよくなり、手軽に使えるようになりました。

しかし、2024年現在では、ビデオカメラよりもさらに小型軽量で、画質も十分な映像がスマートフォンで撮れるようになりました。もはやほとんどの人がスマートフォンを持っているため、大鏡やビデオカメラなどのかさばる道具を買う必要がなくなったのです。

したがって現代のマジシャンにとっての必需品はスマートフォン用の三脚ということになります。YouTubeやSNSに動画を投稿するマジシャンはもちろん、そうでない人であっても上手なマジシャンはほぼ全員が自分の演技の映像を見てチェックしています。

大鏡やビデオカメラに比べて、スマホ用三脚はコンパクトで値段も安いです。

テーブルや棚などに置いて使うなら卓上用のコンパクトなものでも良いですし、通常の三脚タイプでしたらより自由な撮影ができます。下のリンクからAmazonのページを表示できますので、よろしければ画像をご覧ください。ただし、この商品が特別おすすめ、というわけではなく、なんとなくこんな感じなんだなと確認していただければ十分です。

床置き・卓上両用

卓上用

また、家にあるもので即席にスマホを固定することもできます。

例えば適当なボトルに輪ゴムで固定するだけでもスマホを垂直に立てておくことはできます。ただし角度の自由は効きませんので、三脚には劣ります。

しかし、一番大切なのは面倒がらずに練習することであり、できれば撮影して自分で確認することです。こんな本格的な練習は上級者向けだろうと思わず、初心者でも効果的なので試してほしいと思います。

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