マジシャンが使うマジック~油性ペンの話

ちょっとした小道具ネタです。マジシャンが紙に予言を書いたり、お客様にサインをしてもらったりするときに使うマジック(油性ペン)についてです。

日本では油性ペンにおいて圧倒的な知名度とシェアを誇るのはゼブラ社のマッキーです。もちろんマジシャンでマッキーを使う人も多いです。マッキーにも色々ありますがやはりオールマイティーに幅広く使えるのはこちらだと思います。

メリットはなんと言ってもどこでも手に入り、皆が知っているので説明不要なことでしょう。しかし、私は若干のデメリットを感じており、あまりにも知られているせいで、良くも悪くも庶民的な雰囲気がただよってしまうこと、少なくともお洒落な感じはしません。また、太書き用と細書き用の2つのペン先があるのは便利なようで、お客様にサインしてもらうときは、お客様がどちらのペン先を使おうか、少し迷ってしまうおそれがあります。大したことではないと思われるかもしれませんが、できる限りシンプルにしておきたいのです。逆に言うとお客様の目に触れない場面で使うには申し分ありません。

さて、日本人なら知らない人はいないマッキーですが、意外と知られていないのが下の商品です。

ノック式のマッキーで、片手でも簡単に芯を出せます。ノック式なので、当然ペン先は1つしかありません。少し細めですが、カードにサインするくらいなら十分です。ただし、ときどきペンの出し方を知らない人もいるので、お客様に書いてもらうときは、必ずペン先を出してから渡すのが親切です。マジシャンが自分で書くときは大変便利です。

さて、こちらもマジシャンにときどき使われるペンで、なんといっても「マジック」と書いてあるのが特徴で、このペンを使うほとんどのマジシャンはこれを理由に使っているのではないでしょうか?ペン先が1つしかなく、単純明快なキャップ式である点も優秀です。

次に紹介するのはシャーピーです。

アメリカをはじめとする海外のマジシャン達に圧倒的なシェアがあります。それもそのはずでアメリカ等で最もポピュラーなのがこのシャーピーです。日本でも大きめの文具店等で手に入るので、日本のマジシャンもこちらを使っている人が多いです。シャーピーにも様々なタイプがありますが、やはりシンプルな片軸のキャップ式が最もおすすめです。また、両軸マッキーの太いほうよりは細く、細いほうよりは太い絶妙な太さのペン先もおすすめ理由のひとつです。丸みを帯びたデザインなのも都合がよく、キャップにクリップが付いているのも良いです(転がり防止、ポケットに留められるなどが理由)。また、日本においてはマッキーほど有名でないので、生活感が薄れるのも利点です。私もテーブルホッピングやクロースアップショーなどでこちらのシャーピーを使っています。

色について

ここまで紹介に使ってきた写真はすべて黒いインクのものでしたが、常に黒が良いとは限りません。有名な話としてはカードマジシャンのロベルト・ジョビーは緑のインクを薦めています。その理由は、黒のナンバー・カード、特に大きい数字のカードにサインするときに、黒いペンだと一体化してしまい、サインが見えにくくなるからというものです。もちろん赤もハートやダイヤとかぶるからダメ、そこで黒とある程度コントラストがあり、なおかつ赤の補色である緑が選ばれるというわけです。

そういうわけで緑も有力候補なのですが、あえて黒を使う選択肢もあります。赤のナンバー・カードをフォースしてしまえばよいのです。赤いカードに黒いインクの組み合わせが最も映えます。ついでに、赤のナンバー・カードをフォースする最も簡単な方法もお教えしましょう!

お客様に「ハートやダイヤの赤いカードで、絵札以外のカードをひとつ言ってください。」と言うのです(笑)。これが最も簡単で確実な方法で、そもそもサインさせるマジックはマジシャンがそのカードを知っていても問題ないものがほとんどですので、十分使える方法です。しかし、ハートのエースと言われてしまうとその後のマジックに差支えがある場合もあります。そのような場合は各自工夫してください。

テーブルホッピングなどでサインさせまくるときは緑が無難です。

以上の情報を参考にご自身の用途に合ったものを選んでいただければ幸いです。

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