2つ以上のマジックを演じるときに最低限しなくてはいけないこと

マジックを1つだけ演じる場合と、2つ以上演じる場合とでは勝手が違ってきます。そこで複数のマジックを演じるときに最低限しなくてはいけないことをまとめてみました。

1.順番を決める

当たり前のようですが、どのような順番で演じるかは予め決めておかなくてはいけません。マジックを3つ演じるにしても、本番になって初めて「さて、どれからやろうかな」と考えてはいけません。

たいていの場合はそれぞれのマジックの性質によって順番は必然的に決まってきます。

  • 最初の演目はできるだけ観客が関与しないマジックにする
  • 最後に演じるマジックはできるだけ盛り上がる演目にする
  • スピーディーな演目は最初、ボリュームのある演目は最後に向いている

などです。

2.道具入れを用意する

もし非常にコンパクトな道具なら、全ての道具がポケットに収まってしまうかもしれません。しかし、あまりポケットに詰め込んで膨らんでしまっていると、マジックを始める前からいかにも怪しいですし、不格好です。

そこで箱や鞄など、道具入れを用意する必要があります。即席で最も手軽には紙袋なども使えます。

道具入れは普通は不透明な方が良いと思います。日常生活だと透明な容器は中身が一目でわかって便利かもしれませんが、マジックの場合はむしろ必要なときまで目に触れさせない方が良いことが多いからです。

また、道具入れはこれから演じるマジックを入れておくだけでなく、演じ終わった道具をスムーズに収納する役割もあります。演じ終わった道具が出しっぱなしになっていると見栄えが悪く、視覚的なノイズになってしまうこともあるからです。

3.通し練習をする

2つ以上のマジックからなる手順を練習をするとき、最初はもちろん部分練習をするのが大切ですが、最終的には通し練習が必要になってきます。通し練習をしないと、特にマジックとマジックの間の接続部分、道具の出し入れなどが練習できないからです。

先述の道具入れを使うにしても、通し練習をしてみると、箱や鞄の中で道具同士が干渉してしまって思った以上に出し入れに手間取ってしまうこともあります。その場合は収納方法を工夫したり、中に仕切りを作ったり、ひとまわり大きい道具入れにするしかない場合もあります。

その他、通し練習をしないと気づけないことはきっとありますので、やってみることをおすすめします。

おわりに

今回の内容は、どちらかというと既に演じることが決まっているときの話です。全くのプライベートで「ちょっとマジック見せてよ」などというときはここまでの準備はできませんので、この限りではありません。

即席マジックとは違い、ある程度準備ができる場合は、今回書いた3点を実践していただくだけで、演じる側も演じやすく、観る側も気持ちよく観ることができると思いますので、ぜひ試してみてください。

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