派手さを取るか緻密さを取るか、道具の大きさ

マジックの道具は基本的なものであっても微妙に異なる大きさが取り揃えられていたりします。例えばカードのポーカーサイズとブリッジサイズ、コインのハーフダラーとワンダラー、四つ玉の40mmと45mmなどです。だからこそ迷ってしまうのですが、こんなときに指標となるのはあくまでお客様の見方です。

基本的には道具は大きければ大きいほどよく見えるので良いとされていますが、同時に種も見えやすくなってしまうことが少なくありません。派手さをとるか、緻密さをとるかというのはマジシャンにとって大きなテーマです。

しかし、迷っているのはマジシャンだけで、お客様はとっくの昔にどちらが正解か気付いています。お客様が最重要視するのは種が見えたか見えないか、です。もちろん、マジシャンの話術や、演出、ストーリーなども大切ですが、どれもこれも種が見えなかった上での話です。

もちろん、手や体格が大きかったり、手順構成によって45mmの四つ玉や、ワンダラーでも十分扱える方はOKです。パスやパームを使わないならもちろんポーカーサイズで構いません。しかし、無理して種が見えてしまうことは避けなくてはいけません。種が見えないことが最優先です。

また、アマチュアの方に多いのですが、小さすぎてハーフダラーでは見えない、ブリッジサイズでは見えない、と思っている方はもう一度冷静に考えた方が良さそうです。

500円玉より大きいハーフダラーが見えないというのは相当の距離です。いったいどれほど大きな会場でコインマジックを演じるというのでしょう。ブリッジサイズではマークや数字が読み取れないというのであれば、その距離ではポーカーサイズであっても判別は難しいでしょう。

ブリッジサイズを使っているから素人だ、40mmの四つ玉はプロじゃない、ワンダラーを使うのが通だ、と思っているのはマジックマニアだけです。日本では昔から任天堂などのブリッジサイズのトランプに馴染みがありますし、500円玉より大きいハーフダラーは充分大きなコインです。あくまで種が見えないことを優先して、その上でできるだけ不思議で面白いマジックを演じるのが大切です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。