私がマジックの道具を作ったり、加工したりするときや、教室で受講生の方に多少工作してもらうこともあるのですが、そんなときに必要となる文具類の内、本当に基本的なものをまとめてみました。もちろん、これでなくてはいけない、ということはないのですが、もし新たに買おうとして迷った場合は参考にしていただければ幸いです。
はさみ
今回選んだ文房具はどれも機能だけでなく、値段が手ごろでかつ入手し易さも重視しました。はさみも本当に奥が深く、良い物はたくさんあるのですが、定番のこちらにしました。
「フィットカットカーブ スタンダード」です。主に紙、布用で、比較的雑多なものを切っても切れ味が良いです。ロープ切りなどにも使えます。はさみに限らず、元々値段の高くないものは安易に100均に頼らず、数百円でちゃんとしたものを買った方が良いと思います。
数少ない欠点としては、取っ手のカラーです。赤、青、黄、緑、などの原色系で、しかもかなり明るいトーンなので、可愛さはあっても格好良さ、スマートさはありません。もちろんタキシードなどの礼装系の衣装にも似合いません。カラーバリエーションで黒か、せめて紺やえんじ色などがあったら良いのに、と思います。
といっても道具作りや加工など、お客さんに見せない作業なら良いはさみですし、ロープ切りなどでも条件によってはOKだと思います。
油性ペン
これは各家庭に既にあると思いますが、やはりマジックにも必需品です。シャーピーも捨てがたいのですが、手に入りやすさからこちらにしました。
「マッキー」の中でも汎用性の高さはやはりこのタイプだと思います。とりあえず家にあるマッキーがかすれていないかのチェックも大切です。
のり
接着剤は木工ボンドや瞬間接着剤、瞬間接着剤にも液体とゼリー状など色々あり、適材適所としか言いようがないのですが、普通に紙類を加工するときはスティックのりが良いと思います。でんぷんのりや水のりに比べて乾燥が早く、紙も水分でふやけたりしないからです。
とはいえ、同じスティックのりでもメーカーによって意外と接着力などに違いがあるのでもっとも無難で信頼のあるこちらにしました。
「プリット スティックのり レギュラー」です。しかし99パーセントの人はスティックのりを使いこなせていません。基本的にのりの出し過ぎです。のりを繰り出すのは1~2mmだけです。とにかくそれさえ守れば綺麗に接着できます。
セロハンテープ
場合によってはのりよりもセロハンテープが良い場合もあります。経年変化には弱いですが、仮止めやロープのほつれ止めなど、消耗品に使うのに適しています。
ニチバンの「セロテープ」という商品名のものが質が良く、おすすめです。幅は18mmくらいが使いやすく、持ち運びも考えるなら写真のような小さいタイプでカッター付きのものが良いと思います。
両面テープ
両面テープも経年変化には弱いですが、恒久的に使うものでなければかなり優秀です。
もっとも定番の「ナイスタック」で、幅は15mmくらいが使いやすいと思います。持ち運び用に小さいタイプでもかまいません。ちなみに使用頻度は高くありませんが弱粘着タイプもあり、こちらは剥がしたときに紙を傷めないので用途によっては非常に便利です。
以上、基本的な文房具まとめでした。これらをまとめてポーチなどに入れておけば、道具の応急処置などにも使えて便利です。