先日行われたボクシング那須川天心vs井上拓真戦、ご覧になったでしょうか?
私は配信で見ましたが、素晴らしい試合だったと思います。
この試合の何が素晴らしかったかというと、まずは戦前の予想がつかなかったことがあると思います。
井上尚弥選手や中谷潤人選手の試合の場合、強すぎてどうしても勝敗予想をする感じではなくなってしまいます。
今回は本当にどちらが勝つのか予想できなかった中で、私は心情的には拓真選手を応援していましたが、予想としてはメンタルの差で天心選手が勝つ可能性が高いかなと思っていました。
いよいよ入場が始まると、拓真選手は私には相当緊張しているように見えました。
口元がぶるぶる震え、少し固くなっているように見えます。
一方、天心選手は金髪に全身ゴールドの衣装で、まさにスターが登場という感じで入場してきました。
今日の主役は自分だといわんばかりの堂々とした振る舞いで、周囲にアピールしています。
その間、先に入場した拓真選手がリングの上で待っていますが、私には拓真選手のその時間の辛さが痛いほど伝わってきました。
試合は二人でするのだから二人とも主役のはずですが、まるで向こうが主役であるかのような雰囲気、試合前なのにすでに勝負あったかのような雰囲気、公平互角の勝負ができるかと思ったら最初から差が付けられていた理不尽、なぜ自分だけがこんな気持ちで勝負しなくてはいけないんだという悔しさ、人生で何度も勝負をしてきた方ならこのような思いを理解できるのではないでしょうか?
人によってはこの雰囲気に呑まれ、そのまま負けてしまう場合もあるでしょう。
実際、1、2Rは天心選手が有利に進めましたが、3R以降は拓真選手が素晴らしい頑張りを見せ、逆転していきました。
最終ラウンドが終わるときには判定を待つまでもなく、誰が見ても拓真選手の圧勝という結果でした。
逆に天心選手の一番の見せ場が入場シーンで、そこがピークだったように思います。
試合終了後、天心選手が土下座をしていましたが、そんなことをする必要があるのでしょうか?
反則負けをしたとか、試合前に相手を罵っていたとか、そのようなことがあったならともかく、正々堂々と戦って負けたのなら何も恥ずかしいことはありません。
私としては、スター性のある天心選手に、拓真選手が努力と技術で打ち克ったことが嬉しく、結果的には拓真選手にかなり肩入れして試合を見てしまっていました。
ともかく、私自身も井上拓真選手を見習い、より一層努力していきたいと思います。
