先日のワークショップに参加してくださった皆様、ありがとうございました。私としても良かった部分もありましたが、反省点も多々ありましたので、次回9月26日に生かしたいと思います。ちなみに内容は全く別のものになりますので、今回受講された方でもご参加いただけます。
今回、私にとってはコロナ流行後初のイベント出演だったのですが、やはり気づくところはたくさんありました。
マウスシールド
まず、初めてマウスシールドを付けてマジックをやりました。教室などではマスクを着けているのですが、今回は会場が広く、距離も十分とれているということで、マウスシールドが許可されたからです。
マウスシールドは通常のマスクなどに比べて効果が薄いとさんざん言われていますが、今回は換気と距離が対策のメインで、感染防止の効果は気休め程度かもしれませんが、強いて言えばマウスシールドを着けていると芸能人っぽい感じがするところがメリットかもしれません。
オーディエンスインボルブメント
冗談はさておき、マジックをやっている方に参考になる情報としては、お客様と接触をせずにいかにマジックの効果を上げるか、という点だと思います。
マジック用語で「オーディエンスインボルブメント(観客の関与)」という言葉がありますが、基本的にはそれが増えれば増えるほど、つまりお客様がマジックに関われば関わるほどマジックが盛り上がりやすいと言われています。
典型的な例としては、トランプを選んでサインするとか、コインやスポンジを握るとかです。しかし、コロナで直接や間接の接触が控えられると、否が応にもオーディエンスインボルブメントは減ります。
この点は私自身も探り探りでしたが、仮に遠隔であってもオーディエンスインボルブメントはかなり効果的だということがわかりました。即ち、お客様に好きな数字を言ってもらうとか、私が舞台から指示を出して、お客様に客席で何らかの動作をしてもらうとかです。とにかく何らかの形で関わることが大切のようでした。
考えてみれば当然で、もしオーディエンスインボルブメントが限りなく少なくなると、それは大きなスクリーンで映像を見ているのとの違いがなくなっていきます(もちろんそれでも映像とリアルは全く同じにはなりませんが)。
演劇のように元々オーディエンスインボルブメントを前提としないような形式もありますが、やはりそこはマジックに許された特権ということで、オーディエンスインボルブメントはある程度活用していくのが得策のようです。
ただし、現在のところ、コロナ以前と同様のオーディエンスインボルブメントは不可能ですので、ある程度、演者から観客への一方通行のパフォーマンスに偏るのは覚悟して、見ているだけでも見ごたえのあるマジック、聞いているだけでも聞きごたえのあるトークをしていくのも必要です。
反応
舞台の大きな特徴はお客様の反応です。最近では飲食店や公共の場でしゃべること自体が控えられているため、マジックやお笑いなどは少しウケにくくなっているのではないかとも心配していました。
今回は予想していたよりも声を出して笑っていただいたところもあり、コロナの影響よりも演者自身がちゃんと面白いところ、笑えるところ、ウケるところを作れればあまり関係ないこともわかりました。
やはりウケるかどうかはマジシャン次第ということで、より一層頑張っていきたいと思います。
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今週は撮影の時間が取れず、お休みになってしまいましたが、来週からまた投稿していきたいと思います。