今回は新しくnoteに投稿した記事の紹介です。前回投稿の「エディ・タイトルバームの結び目」から続けて演じられるようになっています。
クロースアップではカードとコインが双璧ですが、ステージ、パーラーとなるとロープ、シルクが優勢となります。ステージやパーラーでカードやコインマジックを見せるのも効果的なのですが、個人的にはかなり実力が必要だと感じます。その点、ロープやシルクは普通に演じるだけで全方位からよく見え、遠方からも見える優れものです。
今回は結び解けでしたが、ロープマジックといえばロープ切りを思い浮かべる方も多いことでしょう。ロープ切りもとても良いマジックですが、如何せんロープの消耗が激しいのが悩みの種です。
特に初心者のうちは繰り返し練習するうちにどんどんロープを消耗してしまいます。しかし、ある程度ロープの扱いに慣れたマジシャンなら、少しの練習ですぐにマスターできます。
ということは、初心者のうちはロープを傷めない結び解けなどを練習し、上達してからロープ切りを学ぶ方が効率は良さそうです。
また、ロープ切りで手を怪我したことのあるマジシャンは意外と多くいます。練習では平気でも本番は何があるかわかりませんし、マジシャンが手馴れていないと観客からしても刃物を使うマジックは危なっかしくて見ていられません。そもそもハサミを持ち歩くこと自体も危険で少々面倒なところがあります。
さらにロープ切りの宿命として切りくずがあります。ロープは切るたびに細かい繊維が散ります。普段なら気になりませんが、食事の席では気になります。また、端をちょっと切ったりすると数センチのロープがテーブルや床に散らかり、これもシチュエーションによっては気になります。
このような理由でロープ切りではなく、結び目のマジックをご紹介したわけですが、ロープ切りが上等なマジックで、結び目がレベルの低いマジック、というわけではありません。どちらも適切に演じれば素晴らしいマジックです。
ぜひロープ1本で演じられる手順をお楽しみください。