前回おすすめの本を紹介したので、そちらに掲載されているおすすめの技法をご紹介していきたいと思います。今回は入門編です。
- カードの取り扱い P.12~24
- ドリブル・オフ P.100
- 両手のリフル P.102
- 片手のリフル P.102
備考
本書の技法編は改めてよくまとまっているなと感じました。特にP.12~24の基本操作については、まったく過不足なく、これ以上ない仕上がりだと思います。今回上に挙げた技法は、どれも技法以前の技法という感じで、カードマジックを志す方にはすべて習得する価値があるものです。それでいて完全な初心者であっても数か月でマスターできるようなものです。
これらを独学で練習する場合、最も注意すべきなのは、もうできるからといって図や解説をよく読まないことです。本当に慎重に練習しないと、乱れたフォームが身に付いてしまい、後になってから不都合が生じるおそれがあります。
また、できるようになってからも練習をすることが大切です。ときどき本をもう一度見返すと思わぬ発見があるものです。練習が楽しいと思えるかどうかが大切です。
各技法のコツなど
●P.17のヒンズー・シャッフルは右手のポジションが大切です。図をよく見てしっかりとチェックしてください。
●反対にP.18のオーバーハンド・シャッフルは左手の形が重要です。やはり図を見て正確に練習してください。
●P.20のテーブルの上でのリフル・シャッフルは日本ではあまり一般的でなく、初心者にとってそれほど優先度は高くありませんので、個人的には後回しにしてもよいと思っています。
●P.22のファロー・シャッフルは、使用しているカードによっては表裏逆で行った方がやりやすい場合があります。表か裏、どちらかでできるようになれば、すぐにどちらでもできるようになると思います。
●P.24のリボン・スプレッドが上手くいかない場合、右手の力が弱すぎることが多いと思います。もう少し強く圧力をかけるようにすると上手くいくことが多くあります。
●同じくP.24のファンですが、挿絵だとファンの開き方がちょっと少ないように感じます。目標としては180°以上開くようにするのが良いと思います。(もしかしたら挿絵はファンを開いている途中という意図なのかもしれません。)
●P.100のドリブル・オフは、ちょっと難しいのですが、個人的に重要度が高いと思ったので選びました。頑張って練習してみてください。
以上が私が選んだおすすめ技法の入門編となります。今後、初級編なども書いていきたいと思っています。今回もお読みいただきありがとうございました。