明けましておめでとうございます。今年最初の記事ということで、2022年注目のマジックとあまりやらない方が良いと思われるマジックについてまとめます。範囲はクロースアップからパーラー(サロン)で、独断と偏見ではなく、ある程度客観性のある意見を書いていこうと思います。
2022年NGマジック 不衛生なマジック
だいぶ落ち着いてきたとはいえ、2022年はまだまだコロナの影響は大きそうです。そして何より、コロナによって世界は良くも悪くもきれい好きに、衛生的になったと言えると思います。
今となっては不衛生に感じるマジックで代表的なのは口から物が出てくるマジックです。従来は口からボールやトランプ、紙テープなどが出てくるマジックは単純でわかりやすく、子供から大人までよくウケるマジックでした。しかし、今後マスクの着用などが緩和されたとしても、これらのマジックは今年いっぱいはまだちょっと難しいのではないでしょうか?
同様に靴を使った現象も少し厳しいと思います。マジシャンの手に、いつの間にか、さっきまで履いていた靴が現れたり、お客様のサインしたカードやコインが靴から出てくるマジックなどは、ユーモラスで大変優れたマジックですが、やるとしたらパーラーなどでお客様との距離がある程度離れている環境で演じる方が良いと思います。
2022年注目マジック ショー形式のマジック
2020~2021年よりはマジックやパフォーマンス関係は復活していくと思います。特に、なんでもオンラインというわけではなく、ある程度対面でのマジックも増えていくのではないかと思います。とはいえ、人々の衛生観念はかなり変わってしまったので、テーブルホッピングやバーマジックなどの飲食とともに見せるマジックが今年中に大流行するとは思えません。
そこで、ショー形式のパーラーマジックや、クロースアップでも飲食は別にして、時間を決めたクロースアップショーのような形式が向いているのではないかと思います。
そもそもコロナ以前から、飲食とともにマジックを見せると、マジックもしゃべりもかなり単純なものに限られることになり、マジックの本当の面白さを十二分に発揮できないのではないかという意見がありました。
ショー形式になることで、演目もかなり幅が広がり、今まで以上に面白いパフォーマンスが展開されるのではないかと思います。例えば、クロースアップショーならテーブルが広く使えるため、カードやコインでもかなり幅が広がります。かつて「猫も杓子もアンビシャスカードばかりでけしからん」という意見も散見されましたが、どちらかというとアンビシャスカードしかできないような環境であったともいえると思います。
また、ストーリーや雰囲気づくりの大切なメンタルマジックもショー形式の方が本領発揮できると思いますし、角度に制限のあるスライハンド系も理想的な環境づくりを開催側で調整できるのでより演じやすくなるのではないかと思います。
2022年YouTubeは?
YouTubeでの種明かし問題が起きて久しいですが、昨今のYouTubeはすべてのコンテンツにおいてレベルアップが著しく、新規参入は難しくなっているのではないかと思います。少なくとも広告収入を目的にマジックの種明かしをしてお金を稼ぐのはごく一部を除いて割に合わなくなってきているのではないかと思います。
逆に優秀なマジシャンであればYouTubeで演技のみ無料とし、解説は何らかの形で有料とする形式はこれからも有効だと思います。
まとめ
まとめると、2022年のマジックは、より上品で、マジック本来の面白さに回帰したような流れになると思うのですが、いかがでしょうか?