カードの寿命とカードガード①

マジックに使うトランプは紙製ですから、消耗してしまいます。交換するタイミングと、カードを保護する(?)カードガードという商品を紹介します。

カードの寿命

カードを破ったり、サインをしたりするマジックを頻繁に演じるマジシャンにとってはそもそも寿命の前に一組の枚数が減って、使えなくなります。そういう理由ではなく、通常の使用による寿命はどのくらいでしょうか?

実は毎日練習する方と、月に1回しか触らない方では消耗が違い過ぎて、具体的に期間を示すことはできません。そこで目安となるのは汚れです。バイシクルは非常に優れたカードで、通常の使用による品質の低下がかなり遅く、先に汚れでダメになってしまうことが多いのです。

どれぐらい汚れたら換えるか、というのはあなた自身の感性にかかっています。新品のデックと側面(断面)の色を比べ、「汚れている」と感じたら換え時です。マジックは印象が大切ですから、汚いトランプで印象を損ねるのは大変損です。

また、当然ですが、カード同士がくっつきやすくなって扱いずらくなったときも換え時です。

カードの寿命を延ばすには?

よく言われるのは、カードを触る前には必ず手を洗いましょうというアドバイスです。確かに清潔な乾いた手でカードを触るようにすれば、寿命は延びるのですが、個人的にはお勧めしません。

やはりマジックを演じるときというのは何があるかわからないもので、常にベストコンディションで演じるとは限らないからです。多少手が汚れていたり、汗をかいていたりしても大丈夫なように練習しておきたいものです。

同じ理由で、カードが傷むのを恐れてこわごわと練習するのもよくありません。練習によってボロボロになるのは本望で、上達すれば自然とカードは傷まなくなってきます。

というわけで、私はカードの寿命を延ばすことに腐心するよりは、上達を優先した方が良いと思っています。

カードガードは?

カードガードは下の写真のような、デックをケースごと挟む大型のクリップのようなものです。

私は以前カードガードの類は全く使っていませんでしたし、他のプロマジシャンの使用率も低めだと思います。ちゃんとした調査は行っていませんが、デックを普通に紙のケースのままで持ち歩いているマジシャンが多いと感じていました。

というのも、カードを長持ちさせるという目的の場合、カードガードはカードの大敵である汚れを防ぐことはできないですし、そもそもプロはカードを使い捨てのようにする人が多いので、いちいちカードガードはつけないという感じだと思います。

しかし、あるときから私はカードガードを使うようになりました。その理由やカードガードについての色々を次回書いていきたいと思います。

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