数枚のコインとコインボックスと呼ばれる金属製の箱を使って移動や貫通を見せるマジックがありますが、新年にコインボックスを入れるためのケースを作ったので、その紹介です。
そもそもコインボックス自体はもともとピルケース(薬入れ)であり、マジック用につくられたコインボックスはコインにぴったりのサイズに作られた一種のコインケースです。なぜわざわざケースのケースが必要なのかというと、
1.コインボックスのふたがゆるゆるで、カバンの中などで勝手に空いてしまうから
2.コインボックス自体に傷がつくのを防ぐため
です。ケース自体にある程度クッション性がほしかったため、ニットで作りました。
世界広しと言えどコインボックスのケースを手編みで作る人はごくわずかだと思いますが、一応参考までに記録しておくと、素材はエクストラファインメリノウールの合太で、5/0号のかぎ針で編みました。素材についてはあまりこだわりはなく、昔買って家にたまたまあった毛糸玉を利用したのですが、無駄に高級素材のケースになりました(笑)。
マジシャンはよく器用だと言われますが、こればかりは我ながら器用だと思います(笑)。なんとなく気分でストラップも付けました。ニットケース自体はあくまで携帯・保管用でお客様の目に触れるものではないのですが、こだわって作りました!
袋の口を「減らし目」と呼ばれるやり方で少しだけ狭くしてあるので、出し入れに少しだけ抵抗が生まれ、コインボックスが勝手に出てこない仕様になっています。ちなみに作業時間はそれほどかかっておらず、1~2時間くらいだったと思います。
ニットの大変さは作品の大きさに比例しており、これくらいの小物なら大したことがないのですが、マフラーなどはかなり大変だと思います。だから服飾系は私は一度も作ったことがありません。素人が編むより、買った方が楽で、見栄えも良いからです。
ケースも完成しましたし、せっかくですので次回以降、コインボックス自体の考察記事も書いていきたいと思います。それでは!