おすすめ即席マジック紹介 その4

私が個人的に優れていると思う即席マジックを紹介します(ちなみにその1その2その3もあります)。例によって実演、考察のみで種明かしはしませんが、参考文献も示します。

まずはこちらの動画をご覧ください。

輪ゴムを使ったマジックは数あれど、輪ゴムを複数本使ったり、輪ゴム以外のアイテムも使ったりすると手軽さはやや落ちます。その点、たった1本の輪ゴムでできるマジックの即席力はすごいものです。

例えばお弁当のパックにかかっていたりとか、巻いた紙を留めてあったりとか、日常で輪ゴム1本なら自動的に手に入ってしまうシチュエーションも多いものです。それで軽くマジックができたら即席マジックとして理想的です。

このマジックは輪ゴムのマジックの中でもかなりクラシックな部類だと思いますが、有名なところだとセロさんが日本のテレビで演じたこともあります。セロさんはダイナミックなステージも格好良いですが、このような細かいマジックでも楽しませられるのがさすがです。

このマジックは道具も現象もシンプルですが、それだけに上手くやるのは難しく、初心者にとってはカードマジックの方がよほど簡単なくらいです。複雑なマジックが初心者向きで、単純なマジックが上級者向きというのはマジックではよくあることです。

ただ、このマジックを習得できれば一生の財産と言っても過言ではなく、

使う輪ゴムとしては日本で最もよく見かけるのが16号や18号ですので、それで練習しておくのが良いと思います。少し大き目の18号の方がやりやすいです。

また、輪ゴムは小さな素材ですので、少しでも多くの人に見えるようにするためには白が膨張色で最もよく見えます。もちろん即席の場合は色にまでこだわっていられませんが。

最後に参考文献です。いずれもちょっと古い本なので少し手に入りづらいかもしれませんが、中古や図書館で探せば見つかると思います。いずれも今読んでも大変価値のある内容です。

実はブログや動画サイトなどで無料で種明かしをしているものもあります。それらを見てはいけないとまでは言いませんが、何かしらの書物にも目を通し、一応確認しておくのは大切だと思います。

また、演じる側としては、ネットで種明かしされているマジックを演じることに不安がある方もいるかもしれません。しかし、一般の方はそこまで暇ではありませんので、めったにネットでマジックのことを調べることはありませんし、ましてや無数のマジックの中からこのマジックの種を覚えている可能性は限りなくゼロに近いです。

また、一般的な問題として、マジシャンが「種がばれるか、ばれないか」にこだわりすぎる姿勢も問題です。もちろん、種がばれてはいけません。しかし、そこに執着している姿勢が見ている人にも伝わると、相手も種にこだわるようになります。

そもそも、「相手をだましてマジシャンが良い気になること」ではなく、「相手を楽しませること」が目的なら種がばれてもばれなくても関係ないはずです。問題なのはあくまで、「マジシャンが下手で種がばれること」と「マジシャンが種明かしをすること」です。

「マジシャンが見事な技術で幻想を見せたが、相手が後々になって種をどこかで知った」というのは何の問題もありません。そもそもサーストンの三原則に従えば、「同じ観客に二度同じ奇術を見せてはならない」のですから、その場で種が露呈せずに上手く演じることができればOKです。

ちょっと話が長くなりましたが、即席マジックの本当に難しいところは、このように相手との関係性です。むしろマジシャンとして見ず知らずの方に見せる方が、楽な部分もあります。

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