マジシャンによる傘の持ち方講座

関東も梅雨入りしましたので、傘についての話題です。ただし、マジシャンが良く使うパラソルではなく、本当の雨傘についてです。

私がお伝えしたい傘の持ち方というのは、広げて差しているときではなく、傘を閉じて持つときの方です。結論を言うと、

正しい持ち方:傘のフックを肘(ひじ)に掛ける

間違った持ち方:傘を横にして傘の中心を持つ

です。これは私が考えたのではなく、以前某大学の教授が「日本人は傘の真ん中を握って横にして持つからいけない。英国紳士はフックを肘に掛けて持つ。」と言っていたので間違いありません。といっても私はイギリスに行ったことがないのでこの話の真偽は定かではないのですが、少なくとも傘の正しい持ち方としてはその通りだと思います。理由は言うまでもなく、横にすると周囲の人にぶつかって危ないからです。

ちなみに閉じた傘を杖のようにして使うのもおすすめできません。普通の傘は強度が低かったり、先端が滑ったり、杖としての規格を満たしておらず危険だからです。どうしても杖として使いたい場合は下の写真のような特殊な傘を使うのがおすすめです。

傘の持ち方については私自身も非常に疑問に思っていました。というのも、傘を横にして持ってはいけないという考えがあまりに普及していないと感じるからです。例えば普段から周りの迷惑も省みない傍若無人な人が傘を横にして持っているならまだ理解できるのですが、いつもまじめで優しい、思いやりのある人が傘を横にして持つことがあるからです。

これはもはや悪気もなく、知らないだけなのだと思います。善良な人は、もし人生で一度でも傘の持ち方を他人に注意されたら、気を付けると思います。私の教室に通ってくださる方は100パーセント善良な方ですし、このブログを読んでくださっている方も善良な方だと信じていますので、ぜひ傘は縦に持ってほしいと思います。

さて、これだけですと単なるマナーの話で、マジックと関係がありません。これがどうマジックとつながっていくのでしょうか?

傘の持ち方は、トランプの持ち方、コインの持ち方、ロープの持ち方などに通じます。傘はただ持てればよいという考えだと、前述のように他人に迷惑がかかります。同じように、例えばマジックの指導を受けたとき、「カードを左手で持ってください」と言われたときに右手で持ってしまったり、「ロープを人差指と中指で持ってください」と言われたときに親指と人差指で持ってしまったりすると、必ずそのあと上手くいかなくなります。

傘もマジックも、ただ持てばよい、やればよい、という考え方ではなく、どう持つのが一番良いか、どう演じるのが最良か、という発想が大切だと思います。

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