水のような手順を作りたい~オイル&ウォーター

カードマジックの名作にオイル&ウォーターがあります。数枚の赤いカード(ハートとダイヤ)と黒いカード(スペードとクラブ)を交互に混ぜてしまいますが、元通り赤と黒に分離してしまう、というマジックです。

最近、久しぶりに教材としてオイル&ウォーターを扱ってみようと思ったのですが、手順の長さと難易度のちょうど良いものがなかなか見当たらず、私自身で新しく構成しようと思いました。

世の中には数え切れないほどのオイル&ウォーターのバリエーション手順があるため、普通は新しい手順を作るなら、いかに自分の個性を出そうか、と考えるものです。そのため、特殊なテクニックやハンドリングを入れてみたり、新しい現象を加えたり、ギミックを追加したりと、様々な工夫をします。

しかし、今回は教材用のため、可能な限り簡単で、特殊な種やテクニックがいらず、シンプルでオーソドックスな水のような手順を作ろうと思いました。

第1段、第2段はオーソドックスな水と油現象、第3段はクライマックスとして一瞬で赤と黒が混ざってしまう現象で、これまたオイル&ウォーターのクライマックスとしてはオーソドックスなものです。

手順自体に個性がないからこそ、演じ手を選ばず、誰にも似合うような手順になったと思います。難易度はセルフワーキングほど簡単ではありませんが、練習すればできそうだと思えるレベルにし、むしろこの手順を練習することによってカードの扱いに慣れることができるのではないかと思います。

また、本当に初心者の方の場合は、最初の第1段だけ演じることにすればより簡単です。カードの基本ができている方なら、上の動画を見ただけで再現できる方もいると思いますが、私の手順構成の意図を感じて気に入っていただけたら、ぜひ演じてみてください。

参考文献はこちらです。

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