おすすめコインマジック本①

今回はおすすめのコインマジックの本の紹介です。最もおすすめな本は1冊に絞りつつも、他の素晴らしい本もレビューします。

まずはこちらです。


「基礎からはじめるコインマジック」

定番すぎるかもしれませんが、内容、値段、入手のしやすさ(絶版になっていない)を総合的に見てやはりこの1冊を最もおすすめな本としました。

この本の良いところは、
・完全に初めての人も対象にしている
・基本的な技法が多く載っている
・その基本技法を使った作品も多く載っている
・2000年代の比較的新しい本である
点です。

また、特徴としてクロースアップにおけるコインマジックに特化しており、ステージやパーラーで行える作品はほぼ扱っていません。

問題点としては、第23課のワイプト・クリーンだけはやや惜しいと感じました。ワイプト・クリーンはマイケル・アマーの方法が一般的だと思うのですが、こちらの本に掲載されているのは著者の改案による方法2つだけです。少し専門的な話になりますが、ワイプト・クリーンを行う前後の状態として、

原案:右手クラシック・パーム→右手クラシック・パーム

改案1:右手パース・パーム→左手フィンガー・パーム

改案2:右手クラシック・パーム→左手フィンガー・パーム

となっているのです。この点だけ見ても、どうしても原案が最も使い勝手が良く、応用範囲が広いと言わざるを得ません。もちろん改案も使いどころはあると思うのですが、できれば原案も載せてほしかったところです。

ただし、ワイプト・クリーン自体、私自身は必須技法とまでは考えていません。著者の二川先生には失礼ですが、いっそのこと23課は読み飛ばしてしまっても良いくらいに思っています。実際、この本にもワイプト・クリーンができなければ演じられないマジックは1つもありません。

というわけで、問題点を差し引いてもこちらをおすすめナンバーワンとさせていただきました。

次にご紹介するのはこちらです。


「コインマジック」

1987年出版のかなり古い本です。しかし、私が初めて手に取ったコインマジックの本であり、私自身は最も思い入れのある本です。先の本よりも掲載されているマジックのテイストが多岐に及んでいる感じで、傑作が多く載っています。絶版でなければ、こちらをおすすめナンバーワンにしてもよいくらいです。子供のころ、何度も図書館で借りて読んだのを思い出します。


「コインマジック事典」

この本は2017年発売ですが、実際は1986年の本のリバイバルですから、やはり古い本です。こちらも長年バイブルとなっている良書ですが 、個人的には先ほどの「コインマジック」の方が、先に出会ったためか、好みです。やはり最初に手にした本はインパクトが大きいですね。

さて、最もおすすめの本は紹介してしまいましたが、魅力的な本はまだありますので、次回に続きます。

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