NHK「趣味どきっ!Mr.マリックの誰でもマジック」感想

以前の投稿でマリックさんのマジック講座テキストを紹介しましたが、テレビ放送の方も視聴しましたので感想を書いておきたいと思います。

難易度は充分!

以前も書きましたが、初心者向けの講座とはいえ、決して簡単すぎることはなく、十分な難易度だと思います。器用で理解力のある方なら十分マスターできますが、高齢者の方が一人で取り組む場合は難しいこともあると思いますので、とにかく何か一つでもマスターできれば十分という気持ちで臨むのがよいかと思います。

逆にプロマジシャンや、かなり上手な方が見ても参考になる、レベルの高い番組だと思いました。

初心者はなぜかいやらしくなる

私自身もマジック教室をやっていますし、この番組を見てもやはり実感したのは、初心者はマジックをやるとなぜかいやらしくなる現象が起きます。つまり、あっさり、さっぱり、さらりと見せることができないのです。

さらりと見せるというのは、別に急いで演じたり、早口で演じたりすることではありません。むしろゆっくりと演じるべきで、ただ単に嫌らしいセリフを言ってはいけないだけです。

例を挙げてみましょう。

模範演技「この紙袋に透明なボールが入っています。見えますか?まだ見えませんね?こうすると見えるようになります。」

初心者の演技「あのね。この紙袋にね。透明なボールが入ってるんだけど見えますか?え?見えないんですか?本当に見えませんか?おかしいですね。もっとよく見てください!え?それでも見えない?じゃあこうすると…はい、出てきました!」

いかがでしょうか?前者はお客様にダメージを与えずに紳士的にさらりと見せていますが、後者はやたらと客をいじり、ともすると反感を買いかねません。

これは必ずしも性格が悪いからこのようなセリフを言ってしまうわけではなく、初心者はマジックを演じることに一杯いっぱいで余裕がなく、余計な事を口走ってしまっているだけです。

しかし、これが落とし穴で、初心者はただでさえ技術が未熟で種がばれやすいのに、お客様の反感を買うとますます種を指摘され、悪循環に陥ります。

自分が嫌なセリフを言わないようにするためにはかなりの注意が必要で、紙にセリフを全て書き出してみるのも有効です。紳士的かつ微笑ましい演技であれば、比較的お客様も好意的になると思います。

録画は必須

番組の意図としては、皆に気軽にマジックを楽しんでもらおうということだと思いますが、少なくともこれはレパートリーにしたい!と思うマジックがあれば、その回は録画が必須だと思います。

ストイックに何度も繰り返し見て復習する、というのは明らかに番組の趣旨とずれていると思いますが、マジックは本当に難しいものですし、ある意味マジックを本当に楽しむにはストイックな努力が不可欠でもあります。逆に完全に習得してこそ余裕が生まれ、お客様に優しい演技にもつながると思います。

さいごに

この講座で受講生役のレッド吉田さんと林さんは、受講者代表として、本当に良い仕事をされていると思います。お二人が四苦八苦されたり、上手くいって喜んだりすることで、多くの視聴者に勇気を与え、マジックの楽しさを伝えていると思います。私自身も最後までこの番組を楽しく見ていこうと思います。

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