3はとても美しい数字です。そのためか、マジックでも3という数字はしばしば重要になります。例えば3本のロープとか、3枚のシルクとか。
ところで、3枚の色違いのシルクを使うマジックはどんな色の組み合わせが良いのでしょうか?
ここでは一応、何色でも良いわけではなく、3つの色の違いがはっきり区別できる必要があると仮定します。
そうすると常識的には赤、黄、青の三原色が最も彩度が高く、色味がはっきりと違うので、適しているように思えます。実際、信号にこの3色が使われているのも、色の識別が容易だからでしょう。
しかし、鋭い方なら信号の色は赤、黄、緑なのでは?と思った方もいるでしょう。実際、マジックでもはっきりとした色合いなら赤、黄、緑が(特に日本では)よく使われてきました。なぜ青でなく緑なのかはわかりませんが、青より緑の方がやや明るく、遠くからでもよく見えるからではないかと私は思います。
また、海外では赤、白、青のトリコロールカラー、赤、白、緑のイタリアンカラーもよく使われます。
しかし、最近になってカラーユニバーサルデザインという考え方が提唱されるようになりました。というのも、色覚の問題で色がはっきりと区別できない人、特に赤と緑がわからない方が多いということで、そのような人にも見やすいデザインの資料やポスター、看板、表示などを目指そうという試みです。
その考え方を適用すると、赤、黄、緑の三原色を使うと赤と緑の区別が弱くなります。カラーユニバーサルデザインでは、色の明度をはっきり変えることで、見やすくなるそうです。
そこで新しい提案として、3色の区別をはっきりさせたい場合、青、白、オレンジを使うのはいかがでしょうか?この3色なら通常色覚の方はもちろん、明度がはっきり違うため誰でも区別ができます。
また、これはあくまで個人的な印象の問題ですが、赤、黄、青または緑の三原色を使うと、なんとなく古臭い感じ、または子供っぽい感じがします。その点、青、白、オレンジの組み合わせは爽やかでなんとなく現代的な気がします。私の気のせいかもしれませんが。
また、白が入ることで、色の変化を見せたいときに、染色(dye)という演出が使えます。すなわち白に色が着いてくという現象です。また、そうでなくとも白は他とは違う特別な色という印象があります。
もちろん道具の色は見やすさが全てではなく、自分自身をどう演出するかも含めて考える必要がありますが、私はこの新三原色はなかなか良い組み合わせだと思うのですがいかがでしょうか?
