マイブーム、メンタルマジック

マジックをやっている方なら、必ず興味の対象に偏りはありますし、また、その対象も時間とともに変わっていくこともあります。私の最近のマイブームはメンタルマジックです。メンタルマジックがなぜ素晴らしいのか、少し説明したいと思います。

小さい頃はなんとなく漠然とマジックが好きだったのですが、中学生~高校生くらいのときはスライハンドマジックに強いあこがれと興味を持ち、熱心に練習していました。これはある意味、理にかなっていたと思います。子供や若い人の場合、妙に口が上手くて大人を煙に巻くよりも、音楽のみでスライハンドを見せた方が好感度が高く、「わー、上手だね」などと褒められやすいものです。

その内、ボランティアやイベント出演などをするようになると、スライハンドのみで30分のショーをやるのは不可能だということに気付き、トークマジックにも興味を持つようになりました。トークマジックがウケるとまるで自分自身が認められたような気がして大変うれしいものです。やはり話すという行為はその人の人柄そのものだからでしょうか。

また、テーブルホッピングの仕事が増えてくると、当然クロースアップにも力を入れるようになります。やはり当時は、マットを敷いて腰を据えて見せる本格クロースアップよりも、スタンディングでリセット無しでテーブル無しでもできるホッピング用のクロースアップばかり研究しました。今思えば制約が多すぎて難しいジャンルだとも思います。

その後、マジック教室をいくつも始めると、初心者向けと言われるような難易度の低いマジックを大量に学びなおしました。しかし、実際には簡単だと思われているマジックも大変難しいものだということを再認識させられました。その中で、受講者の方の興味の対象も多岐に渡るため、ステージ、クロースアップ、スライハンド、メンタルとバランスよく研究する必要もありました。特にメンタルマジックはスライハンドと対極にあるため、 個人的にはあまり興味がなかったのですが、当然やってみると新しい発見も多く、研究すればするほど、演じれば演じるほど上達する技術があることも感じました。

前置きが長くなりましたが私が最近メンタルマジックを見直している理由は3つです。

1.インターネット動画では不可能なマジック

あらゆるタイプのエンターテイメントは動画でも楽しむことができますが、メンタルマジックにはインタラクティブな面、すなわち観客がそこにいなくてはできない部分があり、そこに面白さを感じました。メンタルの代表的な演目として各種の「当てもの」がありますが、カード当てをやるにしても誰かがカードを選ばなければ当てようがありません。

2.非接触でお客様が参加できる

コロナ下でのショーは観客との接触を最低限にしなくてはいけません。そこで通常は視覚的に「見せる」タイプのマジックが多くなると思うのですが、それでは観客の関与(オーディエンスインボルブメント)が減ってしまいます。ところがメンタルマジックでは、お客様に客席から指示を出してもらったり、指定してもらったりしながら、マジックに多少なりとも参加してもらうことができるのです。

3.年齢とともに上達する

メンタルマジックを上達するためにはもちろん研究と実践を繰り返さなければならないのですが、同時にやはり子供や、あまりに年齢が若いと上手くいかない面もあるのではないかと思います。「メンタル」マジックというくらいですから、ある程度一般的な常識や考え方がわかっていないと難しいところがあります。ある意味、占い師がある程度年配の方が説得力があることに似ているかなと思います。若さだけが武器ではないところもメンタルマジックの面白さのひとつかなと思います。

実は他にもメンタルマジックの素晴らしさはいくつも頭にあるのですが、今日はここまでにしたいと思います。お読みいただきありがとうございました。

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