ズボンを買ったらまずやること

今回は衣装系の話です。といってもステージ衣装だけでなく、普段着でクロースアップをする場合にも当てはまります。

内ポケットをはぎ取る!

結論から申しますと、ズボン、特にスラックスやチノパンなどの右前ポケットの中に付いている、内ポケットをリッパーではぎ取ることです。リッパーとは裁縫用具で下のようなものです。これがあると布地を傷めずに綺麗に糸を切れます。

ただしリッパーを使う場合でも、ポケット本体に穴を開けてしまわぬようできるだけ慎重に作業してください。

内ポケットを取る理由

そもそもこの内ポケットは、コインポケットなどとも言われ、小銭や鍵などの小物を入れておくためのものだそうです。私は小銭は財布に入れますし、鍵も直接ポケットに入れておくことはないので、マジック関係なくとも使う機会がありません。

世界中の服飾関係者には大変申し訳ないのですが、マジックにはこの内ポケットが邪魔に感じます。実際、私も最初はこの内ポケットが付いたままテーブルホッピングなどでマジックをしたことがあります。ところが、ポケットの中の仕切りとしてのアドバンテージよりも、手が引っ掛かったり、どっちに入ったかわからなくなったりと、不便の方が多く感じました。道具を区別して収納したい場合、別のポケットを使ってしまう方が確実のようでした。

マジックの演技において、スムーズさは重要です。よく、舞台での1秒は日常の10秒と言ったりしますが、ポケットから道具を出し入れするような動作で無駄に時間を取るのはできれば避けたいと思います。

ところで皆さんはこの内ポケットを普段から使いこなしていますでしょうか?このキャッシュレスの時代に小銭を直接ポケットに入れておく必要はありませんし、鍵もなくさないためにも裸で持ち歩かない方が良いと思います。切符なども今どきICカードなどがあるのでなかなか使いません。

そもそも、スーツの正しい着こなしでは、シルエットを崩さないためにスラックスのポケットには何も入れないそうです。どちらかというと現代においてはコインポケットは洋服の文化的な名残としてついている意味も大きいのかなと思います。

したがって個人的な意見としては、マジックをする人はもちろん、マジックをしない人さえも内ポケットは取ってしまって問題ないのではないかと思います。

他にも・・・

スラックスなどの後ろポケットにはボタンが付いていることがあります。しかしあれは物を出し入れするたびにボタンを留めたり外したりするのがわずらわしいことこの上ありません。ボタンを外しっぱなしにしておいても、そのボタン自体が引っかかってしまうことがあるので、いっそのこと後ろポケットには何も入れないと決めてしまうか、もし活用するならボタンは取ってしまった方が良いと思います。

ボタンを取ってしまっても、ボタンが外れているだけに見えますので、見た目はそこまでおかしくありませんし、普通の人はそんなに細かい部分まで見ていませんので大丈夫です。もしどうしても気になる場合は、取ったボタンをボタンホールのところに縫い付けておけば完璧です。

また、まれにポケット自体が深すぎる場合があります。ポケットが深すぎるとこれまた物の出し入れに支障が出ますが、裏から縫うことで簡単にポケットを浅くすることができます。ミシンがあれば早くきれいにできますが、外から見える部分ではありませんので手縫いでもまったく問題ありません。

以上、大変地味な作業ですが、神は細部に宿るということで、ポケットの扱いに不便を感じている方にはお試しいただければと思います。

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